[レビュー]アナログレコードがMP3に!?--2008年型レコードプレーヤー、ソニー「PS-LX300USB」 - (page 3)

ソニー
内容:今や聞かなくなってしまったレコードだが、アナログレコードを聞きつつ、その曲がCDやMP3へとデジタルデータ化できるとすれば? そんなアナログからデジタルへのミュージックシーンを体感した世代に送るレコーダープレーヤーが登場した。

曲の切り出しが最大の難関

  • Sound Forge Audio Studio LEを使って、曲を分割する。モニタ音を聴きながら、曲間を探し、曲部分の波形をマウスでドラッグして切り取る

 実際に使ってみるとアナログレコードからCDへの変換が実に簡単だったの驚いてしまった。ソフトのチュートリアル機能がよくできており、マニュアルを見なくても操作できた。これなら携帯音楽プレーヤーの操作が苦手な人でも苦にせず扱えそうだ。

 ただし、これは単純にアナログレコード→CDとした場合で、ちょっと複雑なことをしようとすると、迷子になってしまう。

 一番気になったのが曲の切り出しだ。いくつかのLPで試したが、曲の自動分割はされずアルバムの片面ずつを1曲として認識している。音楽CDを入れると曲名が出てくるような使い方に慣れてしまうと、これが不便に感じてしまう。とくにMP3などの携帯音楽プレーヤーで使うことを考えると、曲の切り出しは必要だ。

 そこでSound Forge Audio Studio LEを使って、曲の切り出しと曲名入力をしたのが下記キャプチャーだ。空白部分を波形から読み出し、そこで音楽ファイルを“切った貼った”すればなんとかなると思ったのだが……。

 波形では無音に見えても実はフェードアウトの音がかすかに残っており、無音になるのが、ほんの1秒程度という曲もあった。そのため作業は無音に見えてもかならず再生して、原音の状態を確認して編集を行った。あとは切り分けたファイルに曲名を入力すれば完成だ。

  • 新規画面を開き、切り取った波形をペーストすれば1曲のファイルとして分割できる

  • 片面終了時にトーンアームからのノイズが出るが、それも編集時に削除しておく

  • 曲を分割し曲名をつけなおせば、MP3プレーヤーで再生しても曲情報を確認できる。できればソフト側でCDDBに対応するなど、曲名入力を簡単にする機能が欲しかった

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