NECとNECソフトウェア北海道は4月21日、音声認識技術を利用した議事録作成支援ソフトの新バージョン「VoiceGraphy(ボイスグラフィー)1.2」を発売したと発表した。
VoiceGraphy 1.2では、混同しやすい音の差異に着目し、認識誤りを最小化する学習技術を音声認識エンジンに採用した。発言者それぞれの音声の特徴をリアルタイムで学習する自動学習機能とあわせ、認識精度を向上させることで実用性を高めている。
また、編集結果や用語、漢字表記の確認など、議事録の文章に注釈を記述でき、操作性を向上。議事録のスタイルを任意にカスタマイズでき、多くの書式に柔軟な対応が行える。さらに会議出席者をあらかじめ登録し、発言者入力を登録者リストからプルダウンメニューで選択できるなど、入力作業の効率化も図った。
価格はVoiceGraphy 1.2音声認識サーバが180万円、データ管理サーバが60万円、音声認識サーバが文字化したテキストを効率的に編集する編集ツールが60万円、言語モデル(ユーザー辞書)の作成が300万円からとなる。
内部統制への対応として市場の議事録作成ニーズが高まっており、VoiceGraphy 1.2は愛知県議会および北海道美唄市議会において、すでに導入が決定した。NECとNECソフトウェア北海道では、今後3年間でVoiceGraphy 1.2の100システムの販売を見込んでいるという。
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