Microsoftが、アマチュア開発者に対して、トースターからテレビまでさまざまな電気製品に搭載されているプログラマブルコンポーネントの実験をするよう奨励している。同社はこれで、組み込みソフトウェアへの関心を高めたい意向だ。
趣味の開発者と学生や教育関係者を対象とする開発者向けプログラム「Spark Your Imagination」が米国時間4月15日にカリフォルニア州サンノゼで開催のEmbedded Systems Conferenceで発表された。Microsoftとハードウェアメーカーの合同協定の中で、同社はWindows Embedded CE 6.0 R2およびVisual Studio 2005 Professional Editionを使った非商用ソフトウェア開発への関心を高めたいと述べる。
報告書ではこの数年間、組み込みソフトウェアは一般に小規模の結束の堅いグループで開発されていると述べられており、そうした現状の中、同社はこの分野の趣味の開発者と学生や教育関係者のグループに目を向けた。
組み込みソフトウェアは一般に小規模の結束の堅いグループで開発されていることが、この数年間に発表されたさまざまな報告書から伺える。そうした現状の中、同社はこの分野の趣味の開発者と学生や教育関係者のグループに目を向けた。同社は、ソフトウェア開発のこの分野で将来性ある人材の確保に力を注いでいくと述べている。
同社のWindows Embeddedの開発者でエバンジェリストであるFrank Prengel氏は16日、ZDNet UKの姉妹サイトCNET News.comに次のように述べた。「最良のソフトウェアとハードウェアを入手しやすくすることで、趣味の開発者と学生や教育関係者がこれまで直面していた障害を取り除きたい。このソフトウェアとハードウェアを使い、高度に相互接続されたサービス指向の機器、たとえば、センサや家電、メディア機器、通信機器からデータを収集し共有するホームコントロールシステムを作ることができるだろう」
MicrosoftはこれまでもMicrosoft Developer Network(MSDN)Academic Allianceという名称で組み込みに関する技術と設計の分野で学ぶ学生にソフトウェアを提供してきた。今回発表されたプログラムでは、完全版のWindows Embedded CE 6.0 R2およびVisual Studio 2005 Professional Editionと、参加ハードウェアベンダーから選ばれたボードが割安な価格で提供される。
Microsoftは発表の一環として、Board Support Package(BSP)認定を無償で提供するとも述べた。この認定は、同社が指定するWindows Embedded CEのOS要件を満たしていることを保証するものだ。
AdvantechやCOP Digital、Keith & Koep、Via Technologies、Special Computingのハードウェアベンダーが初期の参加リストに名を連ねている。このプログラムに含まれるものは小売価値で推定1300ドル相当であるが、250〜350ドルで世界的に間もなく利用可能になる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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