Amazon Web Servicesは米国時間4月17日、2種類の有料サポートサービスの提供を開始した。要求の厳しい顧客の取り込みが狙いだ。これらのサービスでは、Amazonのエンジニアが直接、顧客の技術的問題の解決に当たる。
Amazonによると、今回提供するのはゴールドとシルバーの2種類のサポートサービスだという。料金プランは、年間固定かサービスの利用割合に応じて課金される方式の2種類用意されている。このサポートプランは、「Elastic Compute Cloud(EC2)」「Simple Storage Service(S3)」「Amazon Simple Queue Service(Amazon SQS)」の3つのサービスで利用可能だ。
現在、Amazonが提供しているホステッドサービスの料金は利用時払い方式だ。つまり、顧客はサービスの利用度に応じて料金を支払う。技術的問題に対するサポートを受けるためには、無料フォーラムを訪れる必要がある。
今回の有料サービスの開始は、Amazonのホステッドコンピューティングサービスが成長を遂げ、大手企業など、より広範な顧客を取り込んでいることを示している。
Amazonのホステッドサービスの当初のターゲットは、ウェブ関連の新興企業だったが、現在は大手企業とも契約している。BusinessWeekの今週の記事によると、The New York TimesやNasdaqもAmazonの顧客になっているという。
また、このサポートサービスにより、Amazonは、従来型ITサービスプロバイダー色をさらに強めることになる。従来型ITプロバイダーと言えば、IBM、Hewlett-Packard、Sun Microsystemsなどが挙げられるが、これらの企業はいずれも、さまざまな形のホステッドコンピューティングサービスを提供している。
医療関係書類処理会社TC3 Healthの最高技術責任者(CTO)、Paul Horvath氏は次のように述べている。「サポートが保証され、Amazonがいつでもわれわれをサポートしてくれることが分かっていれば、われわれはAmazon Web Servicesを利用して、より多くのアプリケーション開発が可能になる」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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