Facebookの会員がハンバーガーを話題にする確率が高いのは1月と5月のどちらか。Facebookの新機能を使えば、このようなことが簡単に調べられる。
ソーシャルネットワークサービス(SNS)のFacebookは、「Facebook Lexicon」と呼ばれる新機能の提供を間もなく開始する。この機能は、検索クエリーを基に、ユーザーたちが互いの「ウォール」への書き込みの中で何を話題にしているかを追跡し、その結果をグラフや表で表示するというもの。
FacebookはFAQ(よくある質問)の中で次のように説明している。「Facebook Lexiconでは、毎日、数百万件に及ぶFacebook上のウォールへの書き込みを集計、分析し、サイト上の会話の全体像を図式化する。ユーザーは、1語あるいは2語を組み合わせた5つの文字列のクエリーを行える。分析はLexiconが自動的に行う。人間がウォールの書き込みを読んだり、個人情報にアクセスしたりすることもない」
Lexiconは、「ある話題がどのくらい頻繁に話されているか」というよりも、「何人のFacebook会員がその話題について話しているか」が分かる機能だ。Lexiconのチャートには、公開されたウォール(他の会員のプロフィール、グループプロフィール、イベントプロフィールなど)に1語または2語で構成される特定の言葉をある日の特定の時間帯に投稿したFacebookユーザーの人数が表示される。この機能用に保存されているデータは2007年9月8日以降のもののみで、今のところ、そのデータを地域、学校、ビジネスネットワークごとに分けることはできない。
FacebookのFAQにはさらに次のように書かれている。「われわれは何よりも、ユーザーたちに、サイト上で展開されている会話の傾向を知ることにより、彼らの身の回りの世界について知ってもらいたい。Lexiconは楽しむための機能であり、ユーザーの間で議論されているトピックや問題の傾向を探るための興味深い手段だ」
Lexiconは、Google Zeitgeistと似ている。Google Zeitgeistは、Googleで最も人気の高いクエリーを時間単位で追跡する機能だ。Facebookにとって、Lexiconの開始は象徴的価値を持つ可能性が高い。つまり、「見てくれ、われわれが世代の代弁者だ」というわけだ。
Facebookはかつて、Pulseと呼ばれる詳細なトレンド追跡機能を提供していたが、2007年初めに密かに終了した。しかし、関係者の話では、同機能を永久に打ち切ったわけではなく、いずれ改良版を発表するという。しかし、まだ実現していない。Facebookは、新機能を本格展開する前に限定版を発表する傾向にあることを考えると、LexiconはPulseの最初の再生版かもしれない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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