検索新興企業で元Google社員が設立したCuillは米国時間4月15日、Madrone Capital Partnersが主導する第2回の投資ラウンドで2500万ドルを調達したと発表した。同社は、これまでTugboat VenturesとGreylock Partnersからの800万ドルを得ている。
Cuillは、カリフォルニア州メンロパークに拠点を置き、「Googlebase」の元技術リーダーでGoogleの大型検索インデックス「TeraGoogle」のアーキテクトでもあったAnna Patterson氏、同じくTeraGoogleの技術的リーダーであったRussell Power氏、そして、IBMのビジネスインテリジェンスマイニング用高度検索エンジン「WebFountain」の初期プロトタイプを開発したTom Costello氏により創設された。
また、Cuillには、検索の第一人者であるLouis Monier氏も加わっている。同氏は、初期の検索エンジンである「AltaVista」の設立時に最高技術責任者(CTO)を務め、eBayの検索エンジンのアーキテクトでもあった。Monier氏は、Googleで検索デザインに一時的に従事した後、Cuillへと移っている。
このような布陣とともにCuillは、新種の検索を開発しているという。「われわれのチームは、検索アーキテクチャにおけるブレークスルーや技術的先進性を利用することで、検索における新しいパラダイムを作り出している。そして、われわれは、純粋な検索における次のレベルに到達するためのリソースを得た」と最高経営責任者(CEO)Tom Costello氏は声明で述べた。
同社は、ローンチついて日程を明らかにしていない。また、インタビューの依頼も拒否している。しかし、Cuillが、検索新興企業ひしめく新しいマーケットにいることは明らかだ。競合には、自然言語検索エンジンのPowerset、グラフィカルベースの検索エンジンSearchMe、人間が編集する検索インデックスのMaholoなどがある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス