スプラシアは4月15日、動画共有サービス「Sprasia」をオープンベータ版として一般公開した。
Sprasiaは、ユーザーが同サイト、もしくはYouTubeにアップロードした動画にさまざまなエフェクト(特殊効果)をつけて公開し、共有できるサービスだ。2007年12月よりユーザー数を限定したクローズドベータ版としてサービスを提供していたが、今回その制限を取り払い、一般公開を行う運びとなった。
クローズドベータ版では、動画にエフェクトをつける際、同社開発のオーサリングツール「effectunes」を利用してブラウザ上で編集する必要があった。しかし一般公開版では、動画のプレーヤーにも編集機能を追加しており、effectunesを起動しなくとも動画を再生しながらエフェクトをかけることが可能になった。
エフェクトの細かな調整をする場合にはeffectunesを使用するが、同ツールも機能を改善している。同時利用可能なエフェクト数を8レイヤー(40個)から10レイヤー(50個)に増やしたほか、エフェクトの検索まわりのインターフェースも変更し、機能を強化した。
また、今までアニメーションだけで表現されていたエフェクトに、音つきのエフェクトを追加。さらに男女1名ずつのプロの声優によるセリフつきのエフェクトも約500種類提供する。声優については非公開としているが、スプラシアでは「人気声優を起用している。これらのセリフを使った新しい動画表現も出てくるのでは」と期待を寄せる。
作成した動画はSprasiaのユーザー間で共有できるだけでなく、embededタグを貼り付けることでブログや外部のウェブサイトでも表示できる。サイズもブログパーツとして利用できる小サイズと通常サイズを用意する。
同社では今後、effectunesを外部サービスでも利用できるようにAPIの公開を予定するほか、法人向けの公式ページを用意して、企業や商品を使った「公式エフェクト」の配布などでマーケティングツールとしての利用価値なども打ち出していくとしている。
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