Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社のボーダーズと共同調査のもと、オンラインスーパー(ネットスーパーとも)に関する調査を行った。
食品業界は、賞味期限の偽装問題や餃子問題、そして最近では牛乳類は3-10%度、食用油としょうゆに関しては10%程度の値上げが予定されるなど、明るい話題があまりない。
そんな中、食材販売と食品情報を紹介するサイト「Oisix(おいしっくす)」では、餃子事件の後から資料請求が週平均の198件から3.5倍に増加しているという。
また、同社によれば、『これまで有機・特別栽培野菜や無添加食品への関心が薄かった人や、インターネットショッピングの経験がない人にも利用者が増加している』という。(出典:中国製冷凍餃子の報道直後、食品宅配サービス「Oisix(おいしっくす)」への資料請求が3.5倍に_MarkeZine)
本調査では、Oisixなどに代表される生鮮食品の通信販売(オンラインスーパー)に関して主婦の利用実態を明らかにしていく。
≪調査結果サマリー≫
Q1では、オンラインスーパーの認知と利用状況を尋ねた。
その結果、オンラインスーパーの認知率は68.0%。そして、利用率は12.0%であることがわかった。 オンラインスーパーは、ある程度の認知率があるものの、まだ普及には至っていないことが伺える。
オンラインスーパーの利用状況を、専業・兼業主婦別にみると、利用率については専業・兼業主婦共に12.0%となり、両者の間には違いがないことがわかった。 ただし、認知率については専業主婦が73.6%、兼業主婦が62.4%と専業主婦の方が10ポイント以上高い 結果となった。
Q2では、オンラインスーパーの利用意向を尋ねた。
その結果、「非常に利用したいと思う」が8.0%、「すこし利用したいと思う」が46.6%となり、半数以上となる54.6%のユーザーは、今後オンラインスーパーを利用したいと思っていることがわかった。
利用意向を、専業・兼業主婦別にみると、専業主婦における利用意向者(「非常に利用したい」と「すこし利用したい」の合計)は53.7%、兼業主婦は55.4%となり、両者におけるオンラインスーパーの利用意向にはほとんど差がないことがわかった。
Q3では、同じ内容の買い物(料金も含めて)をスーパーとオンラインショップのどちらで買い物をするかを尋ねた。
その結果、【送料無料】の場合においては、スーパー(店舗)が44.2%、オンラインスーパーが55.8%と、オンラインスーパーが10ポイント以上上回る結果となった。
ただし、送料がかからないにもかかわらず店舗を選んだ主婦が40%以上存在していることからは、オンラインスーパーやオンラインショッピングに対する不安や不信感、もしくは店舗で購入する楽しみ(友人やご近所さんとのコミュニケーションが図れるなど)があるのではないかと考えられる。
【送料500円】の場合では、スーパーが97.2%、オンラインスーパーがわずか3.8%となり、ほとんどの主婦は送料がかかるのであればネットではなく、店舗で購入したいと考えていることがわかった。
Q4では、オンラインスーパー、もしくは店舗を利用する理由を尋ねた。
その結果、スーパーを選んだ理由(オンラインスーパーを選ばなかった理由)としては、「商品を実際に見てから商品を購入したい」や「送料がかかるなら店舗に行く」などの意見が多く見受けられた。
また、オンラインスーパーを利用する理由としては、「時間を有効に活用したい」や「重いものやかさばる物の買い物に便利」という意見が多く集まった。
≪スーパーを利用する理由≫
≪オンラインスーパーを利用する理由≫
Q4の回答を見てもわかるように、オンラインスーパーの特徴の1つである情報量の多さについて言及している主婦は殆ど存在していなかった。
現状は、その利便性や送料が無料になることのお得さばかりが前面にきているが、今後は情報量の多さや、普通のスーパーでは購入できないような商品を武器にオンラインスーパーの利用者が増えていくのではないだろうか。
本調査はインターネットリサーチを使ったものです。
あくまでも指標や参考データとしてご活用下さい。
業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。
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調査対象:25歳以上の主婦500人(専業、兼業はそれぞれ250人)
調査期間:2008年3月25日〜2008年3月26日
調査方法:インターネットリサーチ
調査機関:ボーダーズ
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