日本レコード協会は4月2日、2007年度の「音楽メディアユーザー実態調査」の結果を発表した。着メロから着うたへ利用の中心が移り、利用者は半年間で平均14.5曲ダウンロードしているという結果がでた。
着メロと着うたの利用経験率を見ると、着メロは前年度の43%から27%へと大きく減少し、着うたの29%を下回った。また、着うたフル利用経験者も16%おり、着うた、着うたフルの普及が進んでいることが明らかになった。
過去半年間における平均ダウンロード数では、着メロが前年度比0.3曲減の8.0曲となる一方、着うたは同1.2曲増の11.1曲、着うたフルは同3.6曲増の14.5曲と大きく伸びている。端末に保存している着うたフルの平均曲数は18.9曲となる。保存している楽曲を入手源別に見ると、無料サイトが20.4曲、有料サイトが6.8曲といい、無料サイトから入手している曲が多いようだ。
着うたの利用目的としては、着信音として利用している人が全体の80.0%、曲として聴く人が44.6%、目覚ましとして利用する人が31.3%。着うたフルについては、着信音として利用している人が43.7%にとどまる一方、曲として聞く人が74.7%、目覚ましとして利用する人が24.0%となった。
このほか、有料音楽配信サービスについても、着実に増加している傾向が明らかになった。利用経験率は2004年度の5.7%から、2007年度には9.0%にまで上昇している。主に大学生〜20代の社会人が利用しているとのこと。必要な曲だけを手に入れられる点に魅力を感じる人が多い一方で、ジャケットや歌詞カードがないこと、値段が高いこと、コピーや転送ができないことに不満を感じている人が多い。
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