Microsoftは米国時間4月1日、「CTIA Wireless 2008」で「Windows Mobile」の最新バージョン「Windows Mobile 6.1」を発表した。このアップデートには、Windows Mobile搭載機器の管理の簡便化とユーザーの時間の節約につながる新機能が複数含まれている。そうした機能の概要を以下に紹介する。
まず、ホーム画面が新しくなる。インターフェースの見た目がより魅力的になるが、さらに重要なのは、主要な情報やアプリケーションへの素早いアクセスが可能になる点だ。上下にスクロールできる複数のパネルを使って、不在着信や電子メール、ボイスメールを確かめたり、間近に迫った面会予約を確認したり、マルチメディアのライブラリに目を通したり、タスクマネージャなど設定にアクセスしたりできる。また、操作ガイド「Getting Started」が、電子メールの設定や背景画像の変更、Bluetooth接続の設定などを案内してくれる。それから、マイナーな変更だが、時計のサイズが拡大されていて、Microsoftは利用者から要望があった機能だと説明している。
パンイン(寄って見る)とパンアウト(引いて見る)機能で、ウェブサイトの閲覧がより簡単になる。サイトの一部分にたどり着くためページを丸ごとスクロールさせられるのではなく、パンアウトして、目指す場所を見つけてから、パンインできる。また、Internet Explorer Mobileには、「Adobe Flash」への対応など、「Internet Explorer 6」の技術が活用されており、こうした新機能を備えた最初のスマートフォンは2008年のホリデーシーズンごろに登場する見込みだ、とMicrosoftは述べた。
メール機能について、Windows Mobile 6.1では数カ所だが重要な改良がなされる。まず、テキストメッセージのスレッド化に対応する。また、複数の電子メールを一度に選択できるようになる。その他の強化点としては、「Windows Live」関連の機能が拡充され、「System Center Mobile Device Manager 2008」と「Exchange Server 2007 SP1」への対応でデバイスの管理とセキュリティが改善される。
ここまで聞いたら、それではいつ手に入るのか、と気になるかもしれない。Windows Mobile 6.1は、2008年第2四半期中に入手可能になり、数多くのメーカー(HTC、サムスン電子、Motorola、パンテック&キュリテル)と携帯電話事業者(AT&T、Sprint、Alltel)がすでにアップグレードの提供を発表している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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