Kahn氏は、Intel Developer Forum(IDF)に参加するために出発する前に、次のように語った。「1年半前は、単なるPowerPointのプレゼンに過ぎなかった。いま現在、かなりの部分が研究レベルでは現実のものになってきている。われわれは、現実になる技術を検討しているところだ」(Kahn氏)
「明らかに、(小さな)画面は視覚的には制限を受ける。確かにインターネットにはアクセスできるが、それだけではだめだ。小さな画面ではうまく表示できないサイトもある。そこでわれわれは、研究所内で理想的なモバイル版とは何かを模索してきた」とKahn氏は付け加えた。
Intelは上海で、マルチバンドに対応し電力効率に優れたCMOSトランシーバのデモを行うことになっている。最終的には、真の意味でのデジタル対応マルチ無線を目指す。だが、複数の無線技術を統合し、小型化するにあたって、今後さらなる作業が必要になるだろう。端末が、画面Xは任意の画面ではなく、ユーザーが自分のデータを表示したいと思っている画面であることを把握するための認証をどうするか、という問題も残っている。
技術的課題だけでなく、Intelは業界独自の構造にも直面することになる。消費者家電業界とコンピュータ業界はこれまで、それほど仲がよかったわけではない。だが、断片化しているように見えるが、PC業界は標準合意という観点では、すばらしい成果をあげてきた。ところが、消費者家電となると、山積みになっているさまざまな種類のテレビのリモコンを思い出していただければここで説明する必要もないだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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