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feedpath閉鎖の裏側を聞く--RSSリーダー単体のビジネスは困難 - (page 2)

鳴海淳義(編集部)2008年04月01日 15時00分
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--フィードパスを離れて一年以上が経ちますが、その後のFeedpathをどのように見ていましたか。

 小川氏:フィードパス COO 在任時の記事や発表などをみていただければ分かると思いますが、僕にとってのfeedpathは単なるフィードリーダーでもなく、エディタでもありません。RSSというメタデータをとりあつかう、総合的なWebサービスです。RSSをデータフォーマットとしたデータベースの構築を図りたかったわけですが、この1年をみるかぎりは他のフィードリーダーとの対抗軸で開発が進んでいたようです。

 ゆえに、現在のfeedpath Rabbitと呼ばれるバージョンは僕の設計したfeedpathとはまるで別物であると思っています。

--フィードリーダー(あるいはエディター)のみでビジネスを成長させるのは難しいのでしょうか。

 小川氏:この問いにはひっかけがあると思います。単なるフィードリーダーやエディタでは、うまく事業化できないことは世界的に見ても明らかです。Newsgatorがイントラ勝負にでていますがあまりうまくいってません。ポータルやブログメディアとの組み合わせでしか生きられないサービスであるかもしれません。

 しかし、同時に、RSSを用いたさまざまなアプリケーションやサービスは続々と生まれています。iGoogleなどのパーソナライズドポータルもRSSリーダーの一種であると思います。つまり、RSSを扱うアプリケーションのマネタイズは可能であるのだけれど、いわゆるフィードリーダーやブログエディタというカテゴリは、ブログのサブセットであり、まだ発展途上のアプリであった、と思います。

--小川さん自身はフィードビジネスの将来性についてどのような考えをお持ちですか。

 小川氏:フィードビジネスは、実は静かに盛り上がっています。RSS広告社も、Pheedoを抱えるトランス・コスモスも、順調に事業をのばしています。RSS生成管理サービスのFeedBurnerはGoogleの力を借りて今後の新たな展開が気になりますし、フィードフォースやレッドクルーズも成長しています。今年創業した我々モディファイも、1Qの売上は順調です。

 現在のHTMLベースのWebは検索エンジンに過度な依存をしています。XMLベースの構造的な(セマンティック)Webに切り替えることはそう簡単ではないので、RSSを使うことによって、ハイブリッド化が進んでいます。

 フィードは今後、ウィジェットやデスクトップガジェットなどブラウザ以外のWeb表示メディアが増えてくることによって簡単に情報を配信するための重要技術としての役割を増していきます。

 2008年から2009年にかけて、フィードに軸足を置くベンチャーの成長がより明らかになっていくと思います。フィードパスがその分野から撤退することは非常に残念ですが、他の事業への集中を選んだということですから、それも正しい選択肢の一つなのでしょう。我々は、フィードのトラフィックを使った事業を本格化していきますので、フィードパスの当初の理想を引き継いで参ります。

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