携帯電話のメルマガに関する調査--ユーザーはタイトルが「○○」なメルマガを読まない

Webマーケティングガイド2008年03月26日 08時00分

 Webマーケティングガイドでは、モバイルインターネット調査会社のネットエイジアと共同調査のもと、携帯電話のメルマガに関する調査を行った。

 携帯電話のメールは開封率は高い、そう言われることがよくある。 確かにパソコンと比べると接触頻度も高く、何より常に身近にあるメディアである為、そのレスポンスが非常に早い事は理解できる。

 ただし、最近では迷惑メールの増加により、ドメインやURLを指定して受信/受信拒否をする指定受信機能が普及してきており、企業からのメールマガジン(メルマガ)が届かないケースも出てきている。

 本調査では、ユーザーの携帯メルマガの登録状況などを改めて調査し、明らかにしたいと思う。

≪調査結果サマリー≫

  • 携帯メルマガの登録経験率は86.1%
  • 携帯メルマガを10個以上登録したことがあるヘビーユーザーは20%強
  • 約10%のユーザーは携帯メルマガを「ほとんど見ない」
  • 70%弱のユーザーは「タイトルが怪しい/つまらないメルマガ」を読まないケースが多い

 調査対象者:15歳〜39歳のモバイルユーザー345人。 男女比:均等割り付け。 キャリア比:Docomo:51.0% EZweb:35.1% Softbank:13.9%。 年齢比:10代:22.9%、20代:34.2%、30代:42.9%。

 Q1では、携帯メルマガの登録状況を尋ねた。 その結果、86.1%のユーザーが携帯のメルマガに登録したことがあると回答した(※1)。

 また、登録件数については、「2〜3個」が最も多く25.5%。次いで、「4〜5個」の22.3%が続く結果となり、半数近くの携帯ユーザーは2〜5個くらいのメルマガに登録していることがわかった。

 ただし、10個以上と回答したユーザーは合計で20%を超えており、メルマガのヘビーユーザーも多く存在していることが伺える。

(※1) 今回、Webマーケティングガイドが行った調査は携帯メルマガの購読経験率で、インプレスR&Dがケータイ白書2008で発表している、携帯メルマガの”購読率(43.1%)”とは異なるものである。

携帯メルマガに関する調査(上)Q1 携帯メルマガに関する調査(上)Q1

 Q2では、Q1でメルマガの登録経験があると回答した297人に対してその開封率を尋ねた。 その結果、「4〜6割」と回答したユーザーが最も多く26.6%。次いで、「ほぼ全て」の25.6%、そして「7〜9割」の23.2%が続く結果となった。

 携帯メルマガの開封率は高いと言われてはいるが、「1〜3割」が15.2%、そして「ほとんど見ない」と回答したユーザーも9.4%存在しており、いくら最も身近なメディアである携帯とはいえ、ユーザーに見てもらう為には何らかの仕組みを用意する必要はあるのではないかと考えられる。

携帯メルマガに関する調査(上)Q2 携帯メルマガに関する調査(上)Q2

 Q3では、Q2で携帯のメルマガを「ほとんど見る」と回答したユーザー以外の221人に対して、どういった時、もしくはどういったメルマガを読まないケースが多いかを尋ねた。 その結果、「タイトルが怪しい/つまらないメルマガ」と回答したユーザーが最も多く67.4%。次いで、「自動的に登録されているメルマガ」の56.1%。そして、「毎日のように来るメルマガ」の53.8%が続く結果となった。

 また、携帯電話の特性からか、「文章が多いメルマガ」(33.9%)や「ページの長いメルマガ」(33.5%)を見ないケースが多いと回答したユーザーも多く存在した。

携帯メルマガに関する調査(上)Q3 携帯メルマガに関する調査(上)Q3

 Eコマースなどのダイレクトレスポンス事業では、高い効果を発揮するメルマガであるが、今回の調査からは携帯メルマガの開封率は必ずしも高いわけではない、そしてメルマガのタイトルや内容、頻度によっても開封率は大きく異なることが明らかとなったと言えるのではないだろうか。

 次回の携帯電話のメルマガに関する調査では、メールの指定受信機能やユーザーがメルマガに求める点などを明らかにしていく。

 本調査はモバイルインターネットリサーチを使ったものです。 あくまでも指標や参考データとしてご活用下さい。 業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。 より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、 リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。

調査対象 :15歳〜39歳のモバイルユーザー345人
調査期間   :2008年3月21日〜2008年3月24日
調査方法   :モバイルリサーチ
調査機関   :ネットエイジア

 本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。 アンケート回収データ・クロス集計サービス・レポートは有料にてご購入いただけます。 調査や有料サービスをご検討の方はお気軽にお問合わせください。

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