市場調査会社NPDによると、米国におけるビデオゲーム用のハードウェアとソフトウェアの2月の販売額は前年同月比34%増の13億3000万ドルだったという。ソニーのPLAYSTATION 3(PS3)がMicrosoftのXbox 360を2カ月連続で上回った。
NPDによると、ゲームコンソールでは、任天堂のWiiが43万2000台で、PS3(28万1000台)とXbox 360(25万5000台)をしのいでトップを維持したという。
NPDのアナリストAnita Frazier氏は、「注目タイトルの発売が2008年前半も続き、難しい経済状況にもかかわらず、ゲーム業界は過去最高の販売額が予想される」と声明で述べている。
NPDは、2月のソフトウェアの販売額は前年同月比47%増、ハードウェアの販売額は同期間で19%増だったと述べている。
2007年まで月間販売額でソニーを上回っていたMicrosoftが不振だが、歳末商戦の需要が予想を超えたため在庫が逼迫しているのが原因だと説明している。
Microsoftの広報担当であるDavid Dennis氏は「製造部門は5カ月かかると推測している。彼らも予測はしていたのだが、低すぎた」と述べた。
「できる手はすべて打っており、(生産量を増やすため)フル稼働状態にある」(Dennis氏)
Microsoftは4月までにはXbox 360の供給は正常化するだろうと述べた。4月には2008年最大規模のゲームとして期待されているTake-Two Interactive SoftwareのGrand Theft Auto 4が発売開始される予定である。
しかし、同社は先週に入ってから販売強化を狙って欧州でXboxの価格を値下げしており、今後もPS3の後塵を拝するようなら米国でも同様の対策を行う必要に迫られるだろう、とゲーム販売のオンライン予測市場SimExchangeのアナリストであるJesse Divnich氏は述べている。
ソフトウェアについては、シングルコンソールではActivisionのミリタリーシューティングゲームCall of Duty 4がトップで、Xbox 360版の2月の販売本数は29万6000本だった。
悪魔をテーマとするカプコンのアクションゲームDevil May Cry 4はXbox 360向けとPS3向けを合わせて52万9000本だった。
Wii向けではWii Playが29万本でトップ。ActivisionのGuitar Hero 3は22万3000本だった。
この記事はReutersのニュースを契約の下、シーネットネットワークスジャパン編集部が編集したものです。海外Reutersの記事へ
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