IDC Japanは3月17日、2007年第4四半期国内インクジェットプリンターおよびMFP(複合機) 市場動向を発表した。
発表によると、2007年第4四半期のインクジェット製品の総出荷台数は前年同期比2%減の251万台となった。インクジェットプリンターとコピーやスキャナーを一体化したインクジェットMFPが前年同期比6%増の179万3000台と好調な一方、単機能製品は個人商品がデジタル家電中心であったことや年賀状作成への関心が薄れたことによる個人向けPCとの同時購入率の低下、秋の新製品がマイナーチェンジだったことなどが影響し、前年同期比17%減の71万3000台に落ち込み、総出荷台数に占めるインクジェットMFPの比率が72%となった。
また、2007年通期の国内A5判以下プリンターのテクノロジー別出荷台数をみる と、インクジェット製品は前年を大幅に下回る一方、昇華型プリンターは手軽な操作 が主婦層などPCを苦手とする層から受け入れられ前年比18%増の32万台に達してい る。
同社のハード・コピーペリフェラル&デジタル・イメージングのリサーチアナ リストの柳沢綾氏は「インクジェット製品の使用年数は長期化している。また、商業 プリントサービスが発達し、個人をとりまくプリント環境は多様化している。今後は、(1)ユーザの利便性を明確に高める(2)他のデジタル機器との連携を拡大する(3)世代別の楽しみ方を訴求する、等の施策を通じて、ベンダー各社が家庭の印刷需要をいかに底上げできるかが成長の鍵である」と述べている。
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