NTTドコモと富士通は3月17日、ソフトバンクモバイルと東芝に対して、「かんたん携帯SoftBank 821T」の製造、販売を差し止めるよう、東京地方裁判所に仮処分命令を申し立てたことを明らかにした。両社が開発した「らくらくホン」シリーズに酷似しているというのが理由だ。
らくらくホンは、累計1200万台以上販売された携帯電話端末。誰でも簡単に操作できる点が特徴で、子どもや高齢者など携帯電話に慣れていない人でも使いやすいことを目指している。
ドコモによれば、端末に搭載された3つのワンタッチボタンや十字キーの形状、それに伴うソフトウェアなどの部分が酷似しているという。
ドコモと富士通はらくらくホンに関して特許や意匠登録をしているわけではないが、「著しく酷似していることに関する損害に加え、お客様がらくらくホンだと思って821Tを購入してしまう恐れがある」(ドコモ)という点を問題視した。
ドコモによれば、3月上旬にソフトバンクモバイルに対して警告文書を送付したものの、「納得できるような回答は得られなかった」(ドコモ)という。3月8日に発売された端末を実際に確認し、今回の仮処分命令の申し立てに至ったとのことだ。
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