Red HatはシステムインテグレーターのAmentraを買収し、同社を活用してRed HatのJBossミドルウェアをベースにしたサービス指向アーキテクチャ(SOA)の実装製品を推進するコンサルティング部門を設立する予定だ。
Amentraの買収は、オープンソースのコード(特にJBoss)をエンタープライズSOAプロジェクトに統合するというRed Hatで現在進行している活動の一環である。
「Amentraで実現される深みのある問題解決型コンサルティングサービスのおかげで、大企業はJBossの配備を始めるのが容易になるだろう」とRed Hatのミドルウェア担当バイスプレジデントであるCraig Muzilla氏は発表で述べている。
Amentra(旧Distributed Objex)は従業員数が140人であり、自社のコンサルタント業務について「指導教育型」のアプローチを採用していると説明している。このアプローチはオープンソースやSOAの手法について顧客のスタッフを訓練するものであり、その結果としてIT構造が改革され、Amentraの人間がいなくなった後も活用できる長期的なスキルが身につくという。
AmentraはRed Hatが持つ既存の強みを補完する存在である。そして、2月のユーザーカンファレンス「JBoss World」で発表された「Enterprise Acceleration」という名称のJBoss推進構想の一部をなしており、独立企業として運営される予定だ。Red HatがAmentraとの提携ではなくて買収を選択するのは、AmentraがRed Hatのエコシステムである分野に力を注いでいるからであり、この動きは小規模企業が買収対象になるオープンソース界のトレンドに追随したものであるとRed Hatでは述べている。
Red Hatは買収金額については公表していない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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