丸紅情報システムズは3月14日、街頭モニターやポスター、キャラクターのぬいぐるみなどさまざまな販促物と非接触IC技術「FeliCa」に対応したリーダーライターを組合せ、本体から離れた位置で読み取りや書き込みができる新技術「ナビエクステンション」を開発したと発表した。
この技術は、既存の装置へ専用のコードで接続した厚さ2mm程度のプラスチック製のセンサーに、フェリカを搭載した携帯電話をかざすことで、あらかじめ設定したモバイルサイトへ誘導するというもの。センサー部の形状はA5サイズからA1サイズ程度まで大きくすることが可能。
また、形状も長方形だけでなく円や円筒、半円球など自在な形状に対応でき、50インチ程度の液晶モニターの前に設置することも可能なため、映像表現で利用を促進することもできる。センサー部分の大きさにより、対応するリーダーライター本体の機種が変わる仕組みだ。
従来は本体に内蔵する5cm程度のセンサー部にしか反応させることができなかったため、本技術により街頭モニターやポスター、キャラクターのぬいぐるみなどさまざまな販促物に携帯電話をかざし、リーダーライターに設定した動作をさせることが可能となる。
携帯をかざしたときの動作は、携帯サイトへの誘導のほかメールの自動起動、NTTドコモの「トルカ」やKDDIの「auクーポン」など電子クーポンの取得、ケータイアプリの起動などを設定することもできる。同社では本技術を、今後A5からA2サイズまでの長方形形状のセンサーで商品化し、本体と組み合わせて販売する計画だという。また、独自形状の受注製造にも対応していく。
同社では、FeliCaリーダーライターを活用した携帯マーケティングにおいて、センサー部分を大きくし広告表現手法を幅広く反映することで、実施効果を高めることを目指していくとしている。
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