Eisner氏は、ウェブ上ですでに活躍している「インディー」動画起業家たちを見つけ出し、彼らに大金を稼げる収入源を提供するVuguruの戦略について語った。「(私は)自分の力で興味深い活動をしている人々を探している」とEisner氏は語り、さらに次のように続けた。「私がそのような人々を探している理由は、私がわずかな資金を提供することにより、これまで常に起こっていたことが、これからも起こって欲しいと願っているからだ。それは何かというと、誰かが(オンライン動画)作品を見ることにより、また別の誰かがわれわれの作品を見に来てくれるということだ。そして今や多くの作品が出回っているので、その実現は容易になっている」
Cuban氏はEisner氏に対し、従来のメディアがオンラインコンテンツを「扱う」可能性があると考えているか尋ねた。それに対しEisner氏は、「(従来のメディアも)参加すべきだろう。そうすれば、それらのメディアはいずれ大成功を収める」とし、さらに「彼らも無知ではない。今、何が起きているかを把握している。しかし、(オンライン動画事業の)事業規模、つまり利幅があまりに小さすぎるのだ」と付け加えた。(まだ)大きな利益が期待できない新興分野に事業規模を期待するのは酷かもしれない。
Eisner氏はしみじみと次のように語った。「私のような権力を持った古い人間は、(利幅の少ない新興分野は)避けるだろう。彼らは、すでに3件のビーチハウスを所有し、4人の奥さんがいる」
Mark Cuban氏は、現在、性的スキャンダルの渦中にあるニューヨーク州知事Eliot Spitzer氏のことと思われるジョークを飛ばした。Eisner氏も続けて、「彼らは、他の2人とバンに乗り込み、Days Inn(モーテル)に宿泊し、国中を旅しながら少ない予算で(動画)撮影するのは至難の業だ」と語った。
しかし、Eisner氏は今でも、さまざまな点で古いメディアの大御所たちと意見を共にしている。それが明らかになったのは、Eisner氏が聴衆からCreative Commons、「リミックス文化」、従来の著作権に代わるものについての考えを聞かれた時だった。
Eisner氏は、「私は長年、著作権を信頼していることは間違いない」とし、さらに次のように続けた。「基本的に、米国と他の国々を分けたのは特許と著作権だと考えている。Lincoln大統領はこの多くを導入した。彼はさらに、知的作品に代金を支払うことは、肉体労働の報酬を支払うことと何ら変わりはないという考え方のために戦った。肉体労働の報酬の支払いをためらう人などいない」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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