国家公安委員会、総務省、経済産業省は2月29日、2007年の不正アクセス行為の発生状況を発表した。
まとめによると、2007年において不正アクセスが行われたと認知された件数は1818件、そのうち検挙件数は1442件で、いずれも約2倍に増加した。
検挙された事件における不正アクセスの手口は、すべてIDとパスワードを不正に使用したもので、その入手方法では、「フィッシングサイトを利用した」のが1157件と大半を占めた。それ以外では、「利用権者のパスワードの設定・管理の甘さにつけ込んだもの」が139件、「スパイウェア等のプログラムを使用して入手」(55件)が次いで多かった。
認知された事件のうち、不正アクセス後に行われた行為では、「インターネットオークションの不正操作(他人になりすましての出品等)」が1178件ともっとも多く、前年の約2倍に増加。以下、「オンラインゲームの不正操作(他人のアイテムの不正取得等)」(246件)、「インターネットバンキングの不正送金」(113件)、「情報の不正入手(電子メールの盗み見等)」(55件)、「ホームページの改ざん・消去」(25件)、「不正ファイルの蔵置(不正なプログラムやフィッシング用ホームページデータの蔵置等)」(1件)の順に続いた。
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