総務省のインターネット政策懇談会、検討課題に意見募集--項目の充実を図る

 総務省は2月29日、同省の「インターネット政策懇談会」がまとめた「インターネット政策の在り方に関する検討アジェンダ(案)」に対する、意見・提案の募集を開始した。

 同懇談会は、総務省が2008年1月に設置。2008年2月26日に開かれた第1回会合で、政府が策定した「新競争促進プログラム2010」に基づき、今後の検討課題として「インターネット政策の在り方に関する検討アジェンダをまとめた。これは、ネットワーク構造や市場環境が大きく変化するなか、インターネットの健全な発展を図るための政策課題を抽出し、整理したものだ。

 具体的には、

  1. 消費者がネットワーク(IP網)を柔軟に利用して、コンテンツ・アプリケーションレイヤーに自由にアクセス可能であること
  2. 消費者が技術基準に合致した端末をネットワークに自由に接続し、端末間の通信を柔軟に行うことが可能であること
  3. 消費者が通信レイヤー、およびプラットフォームレイヤーを適正な価格で公平に利用可能であること

――の3点を要件に、ネットワークのコスト負担の公平性や、IPv6への移行が市場構造に与える影響、アクセス網の多様化の推進、新しいビジネスモデルの登場に対応した法制度の在り方などを議論していく。

 パブリックコメントの受け付けは、さらに検討項目を充実させるのが狙い。3月28日まで受け付け、寄せられた提案や意見をもとに「インターネット政策の在り方に関する検討アジェンダ」を確定し、以降、同懇談会で議論を進めていく。

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