DNPと日本信号、カラーリライタブルラベル付き非接触ICカードを共同開発

 大日本印刷(DNP、北島義俊社長)と日本信号(西村和義社長)は2月29日、書き換え表示部分のカラーバリエーションを6色に拡充したリライトカードと、非接触ICカードを一体化した国内初のカラーリライタブルラベル付非接触ICカードを共同開発し、4月から発売すると発表した。

 リライトカードは、ラベル形態(カラーリライタブルラベル)に加工した表示部分を、非接触ICカードに貼付して使用することができ、一般的なリライトカードの3倍以上の1000回の書き換え印字が可能。専用発券機による1回の操作で、非接触ICへの書き込みと、カードとカラーリライタブルラベルへの印字が行える。

 今回、カードの表示部分の色を、従来の白とシルバーの2色から、青・黒・赤・緑・シルバー・ピンクの6色に拡充。表示する文字の色も白と黄の2色とした。これらを組み合わせることで、デザインのバリエーションが広がるほか、カード所有者の属性別に色分けすることも可能。入場制限のあるエリアでは、各人のカードに入場権限の情報を登録してセキュリティ性を高められるほか、イベント会場では、入場日や入場者の属性別にカードの色を設定したり、ポイントラリー機能や来場履歴などを付与することができる。

 DNPは、接触・非接触ICカードに関する製造技術や運用体制で高いセキィリティを確立しており、金融機関をはじめとする多くの企業に採用されている。一方、日本信号は、店舗や駐車場などで使用されるリライトカードや機器、運用システムで高いシェアを持つことから、両社は今回、互いの強みとそれぞれのカードの特性を生かし、新しいカードを開発した。

 価格は、カード1万枚受注の場合で1枚300円からで、印刷費と発行費が別途必要。専用発券機およびイレーサー(消去機)はオープン価格。今後、企業のゲストカードやイベントの来場者カード、駐輪・駐車場の認証カードなどの用途向けに、4月から販売を開始し、08 年度から3年間で3億円の売り上げを目指す。

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