RSSフィードを検索エンジン対策に生かすポイントとは? - (page 3)

阿部樹(フィードフォース)2008年02月27日 06時00分

 この方法で構築したリンクは、RSS内の記事の見出しがそのままリンク文言となることが通常であるため、アンカーテキストとリンク先ページのタイトルが自動的に一致するというメリットがあります。

 また、これらのリンクはサイト内の個別ページへのリンクとなるため、トップページだけに被リンクが集中するのでなく、適切なタイトルごとに適切な個別ページへの被リンクが発生するというメリットも大きいでしょう。

rssmarketing

 この手法を用いる場合、技術的な注意事項がいくつかありますので、簡単にまとめておきます。

  • Javascriptを用いたリンクリストは、検索エンジンのクローラーに認識されないため、この用途には使えない。
  • 効果測定用のリダイレクトを使う場合、検索エンジンのクローラーに認識される方法を用いる。
  • URLに付加するタイプの効果測定用パラメータは、検索エンジンのクローラーに別URLと認識されてしまうため、利用しない。

 最近では自社で複数のサイトを運営して、そのサイトにRSSを使ったリンクを埋め込んで自動更新してしまうような方法が多くとられるようになっています(検索エンジン最適化全体に言えることですが、それ自体が自己目的化した過度な最適化は長期的には評価されなくなると思いますので、即効性のある手法と期待して乱用するのはお奨めできません)。

有益なコンテンツこそが最大の効果をもたらす--原則はどんなSEOも同じ

 さて、私なりにRSSがSEOにもたらす効果について整理してみましたが、いかがだったでしょうか?

 確実に期待される効果はあるものの、RSSを配信するだけでは、残念ながら順位向上に直結するとはいえません。ただし、配信しているRSSの利用者や利用サービスが増えれば増えるほど、サイト外からのバックリンクの要因を向上できる可能性が高くなることは間違いないので、できるだけ多くのユーザーにRSSを利用してもらえるように、次の事項に気をつけておくのがよいでしょう。

  • ユーザーが求めるコンテンツを配信する
  • 効果測定用のリダイレクトを使う場合、検索エンジンのクローラーに認識される方法を用いる。
  • 適切にRSS購読が発生するようサイトやRSSを最適化しておく。

 また、自社やパートナーが適切なサイトを保有している場合は、できる範囲で人為的なリンクを構築することも試す価値があるのではないでしょうか。

 これ以外の論点などありましたら、ぜひトラックバックしてください!

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