Adobe Systemsは米国時間2月25日、データベースプロジェクト「SQLite」への出資支援を発表した。Adobeは少なくとも、2つの重要なプロジェクトでSQLiteを採用している。
Adobeでオープンソースを統括するDave McAllister氏は24日付けのブログで、AdobeがMozillaとSymbianなどが参加する「SQLite Consortium」に加わったことを明らかにした。
「SQLite Consortiumでの作業を支援することで、AdobeはSQLiteの今後の成長継続と強化を支援する」とMcAllister氏は言う。「今回のAdobeによるSQLite Consortiumの支援は、Adobeがオープンソースに深く関与すること、そしてSQLiteなどの技術がコミュニティーにメリットをもたらすためには自由で独立している必要があるというわれわれの信念を示すものだ」とMcAllister氏は続けた。
Adobeはまた、24日にオープンソース向けウェブサイトも開設している。
SQLiteはAdobeが最近リリースした「Adobe Integrated Runtime(AIR)」に用いられている。AIRはインターネットアプリケーション向けの土台レイヤでOSに依存しないのが特徴だ。Adobeはまた、RAW画像の編集・カタログソフトウェア「Photoshop Lightroom」の画像データベースでもSQLiteを採用している。
SQLite Consortiumのウェブサイトによると、メンバーはさまざまなサポートレベルを利用できるという。これには、「年間23人日に相当する保証付きSQLite専門開発者のサポートを受けられ、それを上回った場合はコア開発者が利用できる限りサポートを受けられる」と、同コンソシアムのウェブサイトは説明している。
Adobe Lightroomでは、SQLiteは画像のカタログを作成するために利用されている。
SQLiteは、厳密な意味ではオープンソースソフトウェアではない点に注意すべきだ。SQLiteの基本的なソースコードはパブリックドメインの下で公開されているが、これはOpen Source Initiative(OSI)が定めているOpen Source Definitionの技術要件を満たしていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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