たとえば、The New York Timesは、ウェブサイトのリンクや地図など、さまざまなコンテンツをデスクトップからモバイル機器に移せるAIRアプリケーションを開発した。
Salesforce.comのGross氏はこう語る。「当社の顧客は、オフラインでのアクセスを望んでいる。なぜなら、顧客が抱えるユーザーには、病院でタブレットPCを使う人や、スーパーマーケットなどの小売業界で働いている人など、モバイル利用する人が多いからだ。これからは、オフラインで動作するWebアプリケーションを効率よく開発するためのさまざまな新技術が登場すると思う」
Adobeは、オープンソースや標準ベースのソフトウェアを好む開発者を取り込むため、Flexのローエンド版をオープンソース化した。オープンソースや標準ベースのソフトウェアには、プロプライエタリな技術やベンダーに縛られないという利点があるからだ。
Lynch氏によると、Adobeは今後、オープンソースソフトウェアの活用とオープンソース化の取り組みを拡大することを目指すという。同社の開発製品の多くはすでにオープンソース化されており、その一例である「Flash」のスクリプティングエンジンは、ウェブブラウザのFirefoxに組み込むためMozilla Foundationに寄贈された、とLynch氏は説明する。
2008年2月にAdobeのCTOに就任したLynch氏によると、Adobeではさまざまな製品のチームが、既存製品を補完する目的で、RIAやAIR、オンラインサービスを受け入れる方向に変わりつつあるという。
「これはAdobeの歴史においてきわめて重要な時期だ。われわれは、PostScript、マルチメディア、ウェブなど、いくつかの大きな移行を経験してきた。RIAはそうした重要な変遷の1つだ」とLynch氏は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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