MacBook Airはメインマシンとしても利用しうる、と書いた最大の理由は、標準で1.6GHzながら、Intel Core 2 DuoプロセッサをCPUに持っている点、そして増設できないながら2GバイトというノートPCとしては大容量のメインメモリを搭載している点である。このモデルは非常に高速に動作し、ストレスを感じさせない。
またビデオカードはIntel GMA X3100グラフィックプロセッサでメインメモリと共有する144Mバイトのビデオメモリを用意していて、本体のディスプレイでワイドXGAを表示しながら外部ディスプレイでは最大1,920×1,200ピクセルのフルHD表示にも対応している。
しかしメインマシンとして利用するとしても、文章やウェブ、メールにプレゼンテーションなどを主体として利用する場合のみで、限定的だと思われる。
まず大きい点は、FireWire400もFireWire800も搭載されていない初めてのIntel Macなのだ。そのため、高速な外付けHDDを利用しているユーザーや、豊富な外付けオーディオインターフェイーを利用しているユーザーにとって、FireWireを用いた外出先での作業はできない。
オーディオ入力もできないため、クラブでプレイするときにはUSBで完結するオーティオインターフェースを用意する必要がある。さらに、FireWireでデジタルビデオを取り込んで使う、といった使い方も叶わない。
もう1つないのは、企業ユースでまだまだ欠かせないイーサネットポートだ。後述するように無線LANには対応しているが、企業内のLANに乗るためにどうしても有線のネットワーク接続が必要な場合は、USBポートにさすネットワークアダプタを利用するしかない。
外部接続の頼みの綱のUSBポートも1つだけだ。もちろんハブを接続すればポートの数自体は増やせるが、USBから給電して使う端末の対応数は減ってしまうし、なによりせっかく薄くて軽い端末なのに、かさばるUSBハブを持つのももったいない。どうしてもメインマシンとして使う場合はUSBポートの抜き差しの回数が増えてしまうことになるだろう。
またUSBポートに直接さすタイプのメモリカードリーダーを使おうとすると、外部ディスプレイポートもイヤホンジャックも外さなければならない。このあたりの使い勝手は、既存のMacBookなどと比べると劣る部分だ。
一方でワイヤレスの接続は充実している。
まず無線LANはIEEE 802.11nドラフト規格準拠、IEEE 802.11a/b/gに対応しており、どんな無線LAN環境にも対応できる。またBluetooth 2.1 + EDRにも対応し、外付けのマウスをワイヤレスで利用できるほか、携帯電話などとの同期にも対応できる。
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