[レビュー]薄さ、光と影を味方に付けたMacBook Air 80Gバイト HDD編--アップル「MacBook Air」 - (page 4)

Apple
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内容:2008年の始めにAppleがリリースしたのが、業界最薄をうたうノートブックコンピュータ、MacBook Airである。その息を呑むようなデザインのすばらしさをたっぷりとお届けしつつ、MacBook Airが提案しているいくつかのポイントを見ていこう。

妥協したモノ、しなかったモノ

 MacBook Airはメインマシンとしても利用しうる、と書いた最大の理由は、標準で1.6GHzながら、Intel Core 2 DuoプロセッサをCPUに持っている点、そして増設できないながら2GバイトというノートPCとしては大容量のメインメモリを搭載している点である。このモデルは非常に高速に動作し、ストレスを感じさせない。

 またビデオカードはIntel GMA X3100グラフィックプロセッサでメインメモリと共有する144Mバイトのビデオメモリを用意していて、本体のディスプレイでワイドXGAを表示しながら外部ディスプレイでは最大1,920×1,200ピクセルのフルHD表示にも対応している。

 しかしメインマシンとして利用するとしても、文章やウェブ、メールにプレゼンテーションなどを主体として利用する場合のみで、限定的だと思われる。

 まず大きい点は、FireWire400もFireWire800も搭載されていない初めてのIntel Macなのだ。そのため、高速な外付けHDDを利用しているユーザーや、豊富な外付けオーディオインターフェイーを利用しているユーザーにとって、FireWireを用いた外出先での作業はできない。

  • デザイン上、左足の部分に電源コネクタがある

  • MacSafeコネクタにつないだところ

  • MacBookのACアダプタとの比較。ややサイズが小さい

 オーディオ入力もできないため、クラブでプレイするときにはUSBで完結するオーティオインターフェースを用意する必要がある。さらに、FireWireでデジタルビデオを取り込んで使う、といった使い方も叶わない。

 もう1つないのは、企業ユースでまだまだ欠かせないイーサネットポートだ。後述するように無線LANには対応しているが、企業内のLANに乗るためにどうしても有線のネットワーク接続が必要な場合は、USBポートにさすネットワークアダプタを利用するしかない。

 外部接続の頼みの綱のUSBポートも1つだけだ。もちろんハブを接続すればポートの数自体は増やせるが、USBから給電して使う端末の対応数は減ってしまうし、なによりせっかく薄くて軽い端末なのに、かさばるUSBハブを持つのももったいない。どうしてもメインマシンとして使う場合はUSBポートの抜き差しの回数が増えてしまうことになるだろう。

 またUSBポートに直接さすタイプのメモリカードリーダーを使おうとすると、外部ディスプレイポートもイヤホンジャックも外さなければならない。このあたりの使い勝手は、既存のMacBookなどと比べると劣る部分だ。

 一方でワイヤレスの接続は充実している。

 まず無線LANはIEEE 802.11nドラフト規格準拠、IEEE 802.11a/b/gに対応しており、どんな無線LAN環境にも対応できる。またBluetooth 2.1 + EDRにも対応し、外付けのマウスをワイヤレスで利用できるほか、携帯電話などとの同期にも対応できる。

  • MacBookのMagSafeプラグもつながるが、机に置くと高さが足りず外れる

  • コネクタ群。マイクロDVI、USB、ヘッドフォンジャックのみだ

  • ディスプレイケーブルを接続したところ

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