自動販売機での電子マネー利用、「財布を出さずに買える」手軽さに好感

文:Work-Life調査団 構成:ソフィア2008年02月25日 08時00分

 今回のテーマは「飲料の自動販売機利用に関する調査」。

 飲料の自動販売機の利用について、購入頻度や場所、および支払方法を聞き、この1年間の利用の変化について尋ねた。

 今回の調査は2月12日〜2月14日で行い、全国の13歳以上の男女1758人(男性61.0%、女性39.0%)から回答を得た。

 「自動販売機(飲料)の利用頻度」を聞いたところ、「週に1〜2回程度」(27.1%)が最も多く、次いで「月に1〜2回程度」(22.3%)、「週に3〜4回程度」(13.0%)という結果になった。これを、職業別にみると「有職者」は購入頻度が高く、「専業主婦(夫)・家事手伝い」は購入頻度が低いことが明らかになった。

自動販売機(飲料)の利用頻度 自動販売機(飲料)の利用頻度(n=1758)

 「支払い方法」を聞いたところ、「現金(硬貨)」(97.0%)が圧倒的に多く、次いで「現金(紙幣)」(33.6%)となった。電子マネーの中では、「Suicaカード・ICOCAカード」の利用者が最も多く5.6%であった。最近、都心部では駅構内でよく見かけるようになった「電子マネー対応自動販売機」だが、全国的な普及を含めて利用者増大はこれからとなりそうだ。

自動販売機(飲料)の支払い方法 自動販売機(飲料)の支払い方法(n=1758)

 電子マネー利用者に「利用する理由」を聞いたところ、「財布を出す(開く)手間がない」との理由が66.5%と最も多く、次いで「小銭が増えない」48.6%、「利用するとポイントが貯まる」28.5%が続く結果になった。

 性別でみると「財布を出す(開く)手間がない」という理由は男性より女性の方が17.8ポイント多く、一方「小銭が増えない」という理由は女性より男性の方が14.6ポイント多かった。「小銭入れを衣服のポケットに入れる」男性と、「財布をカバンの中に入れる」女性など、現金の持ち方の男女差がここに表れているともいえる。

電子マネーを利用する理由 電子マネーを利用する理由(n=179)

 最後に、この1年間での購入頻度の変化を聞いたところ、10代〜20代は「高くなった」傾向にある人の方がやや多いのに対し、30代以上は「低くなった」傾向にある人の方が増加している。

 購入頻度の変化の理由として、どの世代も第1位には「ライフスタイルの変化」があがった。また、自動販売機の利用頻度が低下した理由として、「コンビニエンスストアの普及」という意見もあげられていた。電子マネーの手軽さが普及することにより、自動販売機の利用拡大に寄与することを期待したい。

直近1年間での自動販売機(飲料)の購入変化 直近1年間での自動販売機(飲料)の購入変化(n=1758)

 gooリサーチでは、「自動車」「家電」「住宅」「旅行」「IT」など、さまざまな業界に関する消費者動向について自主調査を行っております。

 インターネットリサーチのノウハウを活かした500件以上の調査データを無料で提供しておりますので、市場のトレンド把握やマーケティングの基礎データとしてお役立てください。

 その他のインターネット調査をご検討の方はお気軽にお問合わせください。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]