インテル(吉田和正/ロビー・スウィヌン共同社長)、クイックサン(安達寛高社長)、ドリームボート(美馬敬社長)、フェイス(平澤創社長)は2月21日、機器の種類にとらわれず、ユーザーがデジタルコンテンツを楽しめる配信ソリューションを開発することに合意した。
配信ソリューションの仕組みは、まず、ユーザーが携帯電話でデジタルコンテンツの視聴権利情報を購入。その後、権利情報をインターネットに接続した地上波デジタル放送対応PCに転送すれば、コンテンツを大画面で視聴できる。転送はFeliCaや赤外線通信で行う。FeliCaの小額決済機能を利用することで権利の購入も行える。このほか、権利未購入のコンテンツを含めた一覧表示も可能。
各社が提供する技術は、インテルは Core 2 Duoをはじめとする45nm Hi-kプロセス製品群による配信サービスのPC基盤プラットフォーム。加えて、インテル・アーキテクチャをベースとする次世代のモバイル機器や、デジタル家電向け製品も開発中。クイックサンは、テレビ放送とインターネット視聴をひとつのブラウザでシームレスに視聴できるデジタルテレビシステム「ROBRO」。
ドリームボートは、P2P(ピアツーピア)技術に基づくセキュアなコンテンツ配信技術「SkeedCast」による、高画質映像の高速配信およびストリーミング再生を提供。フェイスは、コンテンツの視聴権利技術「Near Filed Rights Management」によって、コンテンツ視聴のポータビリティの向上、コンテンツの視聴権利情報管理、簡単な課金を提供する。
現在、コンテンツの配信方法の多くは、PC向けや携帯電話向けなど、サービスを対象となる機器に合わせて別々に構築している。ユーザーは、サービスごとに契約をし、異なるインターフェイスを利用してコンテンツを購入する必要があり、利便性を改善する余地があった。
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