「フリーカルチャー運動」の中心人物でスタンフォード大学ロースクールの教授であるLawrence Lessig氏は、ここ数週間流れていた憶測が事実であることを認め、2008年の米議会選挙への出馬を検討していることを明らかにした。
同氏が米国時間2月20日早朝、自身のウェブサイトに投稿した短いブログエントリの中で明らかにした。
Lessig氏は、今回の発表により「多くの懸念と不安定要因」がつきまと述べ、今後数日かけて出馬するかどうか検討するとしている。最終的な決断は3月1日前後になる見込みだ。
Lessig氏は、ホロコーストの生存者として唯一連邦議会議員になったTom Lantos議員が先週死去したことに伴い実施される補欠選挙での当選を目指す。だが、Lessig氏は自身が「極めて厳しい」戦いに直面することになると認めている。同氏が「カリフォルニアが生んだ最高の上院議員」、そして「プロの政治家」と呼ぶJackie Speier氏が既に出馬を表明しているためだ。
適用範囲が拡大される著作権法への批判で知られ、より緩やかなライセンス供与体系である「Creative Commons」の設立者、そしてサイバースペースにおける法律問題のパイオニアでもあるLessig氏だが、同氏の公約は、少なくとも現在では、これらのいずれかを対象にしたものではない。
同氏は、10分間のビデオの中で、同氏が政策立案プロセスにおける金銭による腐敗と見なす問題の一掃に重点を置き、「議会を改革する」という信念の実現に向けて全力を尽くすと語っている(例として、Speier氏が州の上院保険委員会の委員長だった時期に保険会社から25万ドルを受け取ったことを指摘している)。
このことはLessig氏にとり、ロビイストまたは政治団体からの献金を受け取らない、議会の支出法案のすべての「紐付き予算」を規制することに賛成票を投じる、選挙運動への公的資金の投入を支援するという、ワシントンの古いやり方を「修正する」ための3つの公約を掲げることを意味する。同氏は出馬するしないに関わらず、新しい「プロジェクト」を推進していく意思を表明した。
Lessig氏は、「Draft Lessig」ウェブサイトと数週間前に始まった「Facebook」のページに励まされ選挙への出馬を検討するに至った、と語った。
Lessig氏はビデオの最後で、「あなたが今すぐ私に対する支持を表明してくれれば、私は出馬することができる」と述べている。「このキャンペーンを価値のあるものにするためにも、あなたが私を支持してくれていることを確かめ、この考え方に対し十分な支持があることを理解する必要がある」(Lessig氏)
Lessig氏は先ごろ、米大統領選挙でBarack Obama氏を支持する意向を表明している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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