サンフランシスコ発--Microsoftは当地で開催されているゲーム開発者向けカンファレンスGame Developers Conference(GDC)における熱狂的な基調講演で、ゲームの開発と配布を「民主化する」と同社が主張する戦略の次なる段階について発表した。
Microsoftは過去数年間にわたって「XNA Studio」に取り組んできた。XNA Studioは誰もがXboxやWindowsを対象としたゲームを作成できるプラットフォームである。
現在、Microsoftは、コミュニティーで作成された最も優れたゲームを「Xbox Live」にアップロードしてXbox Liveから配布できるようにXNAの内容を拡充しようとしている。
Microsoftではこの新しいサービスを「Creators Club」と呼んでいる。その狙いはXbox LiveとXNAのコミュニティーに対して、XNAツールを使用してゲームを作成し、それを提出して他のゲーム開発者から審査を受け、その中で最も優れたゲームをXbox Liveにアップロードする手段を提供するというものである。
実際の基調講演者に指定されたのはMicrosoftのコーポレートバイスプレジデントのJohn Shcappert氏だが、この講演で明らかになった最も重要なニュースは、Microsoftのゲーム開発グループのトップであるChris Satchell氏から説明された。
Satchell氏はCreators Club構想について詳細に語り、コミュニティーのゲーム開発者が開発したゲームがどのように査定されて採用に至るのかについて説明した。
「これはコミュニティーによって作成され、コミュニティーによって管理され、そしてすべての人が楽しむゲームである」とSatchell氏は言う。
基本的には、コミュニティーのメンバーが作成したあらゆるゲームにXbox Liveに採用される資格があると説明する。ただし、ゲームを審査する他の開発者は「いかがわしい」内容を含むゲームを排除する義務を負うことになるとSatchell氏と強調した。しかし同氏はそれがどのような内容を指すのかについては明確に述べなかった。それはおそらく、最高裁判所がかつて示したわいせつ性の定義のようなものなのだろう。
Satchell氏はまた、Microsoftの基調講演で発表されたもう1つの注目に値するニュースについても説明した。同氏は、今後はXNAツールを使用して作成されたゲームをMicrosoftの携帯音楽プレーヤーである「Zune」に転送することが可能になると述べた。
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