Mozilla Foundationの子会社で、メールを専門分野とする新組織「Mozilla Messaging」が、2月19日に業務を開始した。Mozilla Messagingはすでにメールクライアントソフト「Thunderbird 3」の開発に着手している。早ければ2008年後半にもリリースされる見込みだ。
Thunderbird 3では、カレンダー機能の統合、検索機能の改良、操作性向上を中心とした改善を予定している。現在のところ、Mozilla Calendarチームとの連携により、人気のカレンダーアドオン「Lightning」を統合する計画が明らかになっている。さらに、今後数カ月以内にThunderbirdの長期的なロードマップに関する議論も開始されるという。
Mozilla Messagingの理事会は、Mozilla MessagingのCEOを務めるDavid Ascher氏、Mozilla Labs担当部長兼ゼネラルマネジャーであるChristopher Beard氏、MySQL ABのCEOであるMarten Mickos氏の3名から構成されている。
Mozilla Foundationは、メールとインターネットコミュニケーションに関する課題に効率的に取り組むために、あえてウェブブラウザ開発のMozilla Corporationとは別の組織として、Mozilla Messagingを立ち上げた。
Mozilla Messagingの目的は、姉妹組織であるMozilla Corporationと同じく、「ユーザーに愛用してもらえる、洗練された製品を提供すること」だという。この戦略はFirefoxでもうまく機能しているとの認識から、新組織においても優れたソフトウェアを提供することで、収益を生み出すビジネスモデルを後から見つけ出せるだろうという見通しを持っているそうだ。
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