バルセロナ発--Research In Motionの共同最高経営責任者(CEO)であるJim Balsillie氏は「BlackBerry」が成功した秘訣はセキュリティにあるが、将来の鍵を握るのはソーシャルネットワーキングであると述べた。
当地で開催されている「GSMA Mobile World Congress」のモバイルサービスに関するセッションで講演したBalsillie氏は、世界規模でのセキュリティ検査、内蔵ファイアウォールなどの機能、リモートから機器をロック/ワイプできる機能を装備することが重要だと語った。
「こうした分野に対応しないと企業には受け入れられない」とBalsillie氏は注意を促した。
Balsillie氏は、その前にVodafone GroupのCEOであるArun Sarin氏が基調講演で語った内容を繰り返すかのように、キャリアはこれから自分たちを単なるパイプ役と見なすのかプラットフォームと見なすのかという分岐点にさしかかっていると述べた。したがって、キャリアはユーザーにマネージドサービスを提供し、Webサービスやデスクトップアプリケーションを端末にシームレスに統合しなければならない。「これは単なる概念ではない。現実なのだ」(Balsillie氏)
そして変化は別の場所でも進行中だとBalsillie氏は指摘する。同氏によると、企業間(BtoB)ソーシャルネットワーキングの革命が起こりつつあり、それによって企業はネットワーキングのメリットを享受し、データの有効活用も促進されるという。「ソーシャルネットワーキングがBtoBに及んだら(IMやテキストメッセージとは異なり)、すべてのソーシャルネットワーキングのユーザーがデータプランを必要とするようになると思う」とBalsillie氏はGSMAの聴衆に向かって語った。
また、世界の一部の大企業では全従業員にBlackBerryを持たせることを検討しているとも指摘した。「最高情報責任者(CIO)を捕まえて聞いてみるとよい。彼らはすべての従業員にモバイルワーカーになってもらいたいのだ」(Balsillie氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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