凸版印刷(足立直樹社長)は2月12日、特殊な眼鏡などを使わずに印刷物上の画像が立ち上がって見える「ステレオ印刷ポップアップ3D」を開発し、2月13日に発売すると発表した。
「ステレオ印刷ポップアップ3D」では、凸レンズを並べて形成した「レンチキュラーレンズ」に、特殊な設計を施した3DCG画像の印刷物を組み合わせたもので、印刷されたキャラクターなどの画像があたかもそこに立っているかのように見えるという。
従来の「ステレオ印刷」が、画像に対して平行に視点を据えないと立体に見えなかったのに対し、斜めから見ても立体画像を認識できるため、床などの平面に置いて使用することができる。価格は、A4サイズで1000枚制作した場合の製造代が1枚1000円程度で、別途、CG制作費用がかかる。
同社では、アイキャッチ効果の高い「起立効果」を生かし、店頭で平置きされるPOPや本の表紙、アミューズメント施設の床面広告、食品・飲料、雑誌などの付録・プレミアムなど、さまざまな販促用途に拡販する予定。さらに、博物館や美術館の収蔵品などを3次元で保存したり、印刷物として広く一般公開することも視野に入れる。08年度に10社程度への販売と、1億円の売り上げを目指す。
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