通信機器メーカーのEricssonは2月12日、NTTドコモに対して、次世代高速無線通信技術「Super 3G」(LTE)の基地局を納入することが決まったと発表した。2010年の商用サービス開始に向けて協力する。
Super 3Gとは、第3.9世代携帯電話とも呼ばれる高速通信技術。海外ではLTE(Long Term Evolution)との呼称が一般的だ。下り最大160Mbpsの通信が可能で、FOMAと同じ周波数帯を利用できる。
Ericssonは1992年にmovaの基地局をNTTドコモに納品したのをはじめに、FOMAの基地局もドコモに納品している。長年のパートナー関係から、Super 3Gでも基地局を納品するに至ったようだ。
Ericssonディレクターで無線通信技術に関するマーケティングポートフォーリオの責任者を務めるJeanette Fridberg氏はCNET Japanの取材に対し、「NTTドコモは品質や納期に関して非常に厳しい。その分我々も勉強になる、すばらしいパートナーだ」と話す。同社は2009年に基地局を商用化する計画だ。
なお同日、NECがAlcatel-Lucentと共同で、Super 3Gシステムを開発する子会社を設立すると発表している。
また、スペインで開催中の携帯電話関連の展示会「The Mobile World Congress 2008」ではNTTドコモ研究開発本部移動機開発部部長の三木俊雄氏がSuper 3Gについて講演し、「FOMAの開始時は、エリアが狭い、端末の電池が持たないなどの理由で利用者が伸びず、悲惨な状況だった。Super 3Gのときにはこの経験を生かす」と誓っていた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス