シグマ、デジ一眼と同じサイズの撮像素子を搭載したコンパクトデジカメ

 シグマは2月1日、有効画素数1400万画素で、普及機クラスのデジタル一眼レフカメラのセンサーのサイズに近い20.7mm×13.8mmの「FOVEON X3ダイレクトイメージセンサー」を搭載したコンパクトデジタルカメラ「DP1」を今春に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は10万円前後の見込み。

 「DP1」は、デジタル一眼レフカメラ用の20.7mm×13.8mmの大型イメージセンサーを搭載するコンパクトデジカメ。センサーサイズは一般的なコンパクトデジタルカメラに比べて約7-12倍にもなり、被写界深度が浅く、近距離や解放絞りでの撮影で、一眼レフカメラのような自然なボケ味を楽しめる。

 RGB(赤、緑、青)の3色を3層で取り込めるフルカラーイメージセンサーと、3層構造のダイレクトイメージセンサーに初めて対応した画像処理エンジン「TRUE」も搭載。独自の画像処理アルゴリズムを盛り込み、最高解像度のRAW画質設定でも、ストレスを感じない現像処理を行うことができる。

 レンズは、焦点距離16.6mm、明るさはF4のレンズを搭載。一眼レフカメラ用交換レンズに使用するレベルの大口径グラスモールド非球面レンズを採用することで、ディストーション(歪曲収差)が少なく、高いコントラストを実現する。さらにスーパーマルチレイヤーコートの採用により、フレアー・ゴーストの発生を軽減し、逆光や反逆光の厳しい条件でも撮影できる。

 データ記録方式は、撮影データの欠落がまったくないロスレス圧縮方式でコンパクトなファイルサイズを実現するRAWと、4種類の画素数が選べるJPEGに対応。RAWデータには輝度情報と色情報を1:1の形式で記録するため、このRAWデータを、付属のRAW現像ソフト「SIGMA Photo Pro」で現像処理することにより、自然なバランスを持った画像が得られる。

 測光モードは評価測光、中央部重点平均測光、スポット測光の3種類。撮影モードはオートのほか、プログラムAE、シャッター速度優先AE、絞り優先AE、マニュアル露出の5つから選べる。露出補正は+3.0から−3.0EV(1/3EVステップ)、オートブラケットも可能。

 このほか、GN6の手動ポップアップ式内蔵フラッシュ、ホットシュー、両吊りストラップや、2.5型で約23万画素の液晶モニタを採用するなど、一眼レフカメラと同等の機能を搭載した。撮影画像に影響を与える有害光をカットする別売りの専用フードも装着できる。外部メモリはSDカードのほか大容量のSDHCカードも利用できる。本体サイズは幅 113.3×高さ59.5×奥行き50.3、重さは250g。

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