ASUSTeK Computer(ASUS)は1月23日、1月25日に発売するモバイル端末「Eee PC 4G-X」のプレス向け発表会を都内で開催。これまでベールに包まれていた「Eee PC」の全容や、「Eee PC」向けのサービスなどを明らかにした。
「Eee PC 4G-X」は800×480ドット(WVGA)の7型液晶を搭載したモバイル端末。OSは、Windows XP Home Edition(SP2)を採用し、HDDの代わりに、4GBのSSD(ソリッド・ステート・ディスク)を搭載する。メモリは512MBで、価格は4万 9800円。
搭載するCPUについては、これまで「インテル モバイル CPU」と発表していたが、型番などについては一切明らかにされていなかった。実際は「インテルにお願いしてEee PC専用に作ってもらったCPUのため、型番がない。あえて言うなら『Eee PC用CPU』です」(広報)と明かした。
このほか、USBポート×3、SDカードスロット、30万画素Webカメラなどを備える。本体サイズは幅225×奥行き164×高さ22mm、重さは 920g。本体カラーはパールホワイトとギャラクシーブラックの2色。なお、海外で販売しているLinux版では、パステルカラーモデルもあり、会場で展示されていた。
「Eee PC」に含まれる3つの「e」には、「Easy to Learn」「Easy to Work」「Easy to Play」という意味があり、「学ぶ、働く、遊ぶどれもかんたん、おてがるに。」がコンセプトだという。さらに、コンシューマープロダクト担当の謝青陵アカウントマネージャーによると「Eee PC」は「ノートPCではなく、モバイル・インターネット・デバイス(MID)。インターネット時代において、新たなユーザー、新たな用途、そして新たなビジネスモデルを創出できるモバイルデバイス」だという。
ノートPCとMIDである「Eee PC」との違いについて謝アカウントマネージャーは「小型・軽量であること、有線/無線LANを装備し、どこでもインターネットを利用できること、HDD ではなく対衝撃性に優れたSSDを採用し、携帯性が高いこと」を挙げた。また、アプリケーションやソフトなどについては、インターネット上からダウンロードして利用することを想定しているという。今後については、「ゲーム機ならWii、MP3プレーヤーならばiPodと言われるように、MIDなら『Eee PC』と呼ばれるようになりたい」(同)と抱負を語った。
発表会では、「Eee PC」に関連するサービスを提供する企業として、マイクロソフトの笹本裕・執行役常務オンラインサービス事業部長とNTTブロードバンドプラットフォーム(NTTBP)の小林忠男社長が登場。それぞれのサービスの紹介と、簡単なデモンストレーションを披露した。
マイクロソフトの笹本執行役常務は、22日に発表した050番のIP電話サービス「Windows Live Call by ドットフォン」を紹介した。マイクロソフトとNTTコミュニケーションズが提供するサービスで、「Windows Live Messenger 2008」を利用してPCからIP電話がかけられるというもの。基本料金は月額210円で発信のみ対応する。会場では、ホームページ上に掲載されいてる電話番号を使って、電話をかけるデモンストレーションを行った。
一方、NTTBPの小林社長は、公衆無線LAN向けの無料ポータル「Wi-Fine」を紹介。京浜急行やつくばエクスプレス、ゆりかもめの各駅や、ロッテリア、ケンタッキーフライドチキンなどのファーストフード店など、約1600のアクセスポイントで利用できると説明した。
このほか、日本限定の3つの特典も紹介。1つは、液晶ディスプレイにドット抜けや常時点灯がある場合は無償交換する「ZBD(Zero Bright Dot)サービス」。購入後30日以内であれば全ての「Eee PC」で有効。2つ目は「4GB SDHCメモリーカードのバンドル」サービス。日本発売記念ということで、パッケージに同梱して提供する。
もう1つは「Wi-Fine体験キャンペーン」。公衆無線LANサービス「Wi-Fine」を経由して1日1回無料でインターネット接続が利用できるというもの。利用時間は無制限。「Eee PC」の発売日から5月31日までサービスを行う。利用には登録が必要で受け付けは4月末まで。
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