IBM、Lotusphereカンファレンスで「Lotus Mashups」を披露

文:Martin LaMonica(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2008年01月24日 14時25分

 IBMは米国時間1月23日、恒例のLotusphereカンファレンスで「Lotus Mashups」の初期バージョンを披露した。これはプロフェッショナルのプログラマーではなくて一般のビジネスピープルが迅速にウェブアプリケーションを作成することを目的として設計されたツールだ。

 Lotus Mashupsではエンタープライズアプリケーションやウェブのデータを組み合わせる(マッシュアップする)ことができる。Lotus Mashupsはブラウザベースのビジュアルツールとあらかじめ組み込まれたウィジェットのセットを使用して情報を表示する。

cnet-image 地図作成機能と暴風雨関連情報を在庫管理システムに組み合わせたマッシュアップ(提供:IBM)

 Lotus Mashupsは2008年中ごろにリリースされる予定だ。

 IBMは企業のエンドユーザーが自分のアプリケーションを構築するのに十分な能力を持つツールを提供したいというアイデアを追求してきた。

 こうしたウェブアプリケーションは比較的シンプルであり、短期的にのみ使用されるものかもしれない。しかしIBMの幹部らはLotusのコラボレーションソフトウェア部門にとって大きなビジネスのチャンスになると述べている。

 例えば、気象情報と小売り管理システムを組み合わせたマッシュアップを構築して、予測される気象パターンに応じて在庫を調整することが可能になるかもしれない。

 IBMが2年前に似たような狙いを持つQEDWikiを導入したときには、最初はエンドユーザー主導のソフトウェア開発からスタートした。

 Lotus MashupsはIBMのEmerging Technology Groupが最初に開発したQEDWikiテクノロジを使用する予定だが、QEDWikiとは別個の商用製品になるとIBMのコラボレーション技術担当戦略ディレクターであるDoug Heintzman氏は述べる。

cnet-image ビジネスソーシャルネットワーキングと企業の組織図を組み合わせたマッシュアップ(提供:IBM)

 「われわれはマッシュアップの可能性をビジネスの領域に浸透させたいと考えている」とHeintzman氏は言う。「ウィジェットのカタログだけでなく、マッシュアップのカタログも提案していくつもりだ」(Heintzman氏)

 Heintzman氏は、将来的にはエンドユーザーが作成したアプリケーションをIT部門が分析して、それを「ハードニング(強化)」して企業内のより幅広い分野に配備することも可能になると考えているという。

 2007年のLotusphereでは、IBMはWeb 2.0スタイルのコンシューマーアプリケーションに刺激を受けたその他の製品、たとえば企業向けのソーシャルネットワーキングソフトウェアである「Lotus Connections」などを発表した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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