ソーシャルメディアを巧みに利用するネイキッドジェネレーション--豪州パーティボーイ事件の場合 - (page 3)

文:Caroline McCarthy(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2008年01月23日 14時56分

 一部の批判的な人達(言うまでもなく、古い世代に属する人達)は、われわれのような野心は実社会では通用しないと言い続けている。Corey Delaneyさんのビデオによって、ジェネレーションYの醜悪な自己陶酔や、これら30歳代以下のどうしようもない若者達が分別を持ち、今すぐに携帯電話のカメラの電源をオフにする必要性がどれほど高いかについて議論が再燃した。

 しかし、そうではないのだ。これまであまり創造的でなかった企業の採用者は、次の逸材を発掘するため、仮想世界やバイラルビデオサイトに目を向け始めている(Aleksey Vaynerさんは例外だが)。彼らはわれわれに可能性があることを知っており、ソーシャルメディアで有名になるという成功事例を役員室でも発揮してほしいと願っている。見た目を整え、支持者を引きつけることができれば、企業に対しても同じことができるはずだと彼らは考えている。

 しかし、われわれは時に自己を意識しなければならない。これは、先のハロウィンフェアリーから学ぶ教訓である。群衆理論、ウィキペディア理論など、どう呼んでもよいが、日常生活をウェブで公開すると、嘘をつけばすぐにばれてしまうのだ。ただし、「Bree」は例外である。この15歳の寂しがり屋の少女のビデオブログは、カメラに映し出される率直さによって数百万人の視聴者を獲得したが、後に台本通りに演じた女優であったことが判明した。また、Delaneyさんも例外である。最初の写真が柄になく無責任を気取っているとすれば、彼はもうおしまいだ。実際、彼はすでに終わっている。われわれは皆、彼にうんざりしている。

 「正直なところ、すぐにまた同様の事件が起きると思う。このような皮肉が積み重なって、結局は何について話しているか分からなくなってしまうだけだ」とVan Veen氏は述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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