M1・F1総研は12月20日、M1・F1層が最も充実感を感じる「人生のピーク」はいつであると考えているのかを調査したトピックVol.8「M1・F1層における人生のピーク」を発行した。この調査は、2007年10月に首都圏1?3県在住のM1層(男性20〜34歳)およびF1層(女性20〜34歳)を対象にインターネットにより実施したもの。サンプル数は2100としている。
調査結果によると、M1が考える人生のピークは32.6歳、F1が考える人生のピークは31.6歳であった。人生のピークだと思う年齢は、20〜24歳では30.2歳、25〜29歳では32.8歳、30〜34歳では34.8歳(M1の場合)と、年齢とともに上昇する傾向があった。
また、現在を「とても幸せである」と感じているM1の人生のピークが37.6歳であるのに対し、「全く幸せでない」と感じているM1の人生のピークが25.1歳となっている。これはF1でも同様で、現在幸せと感じている人ほど人生のピークと考える年齢が上昇していることから、幸せを実感している人ほど将来に明るい展望を描いており、人生のピークが先だと認識している心理が読み取れる。
一方、自分が人生のピークを過ぎてしまっていると感じている人は、M1で28.0%、F1で30.8%にとどまった。また、年齢によっても当然差が見られ、M1では、年齢が上がるにつれて、ピークを過ぎたと実感する人の割合は高くなり、特に30歳を過ぎると大きく高まる。F1では、20代後半でピークを過ぎたと実感する人が20代前半よりも少なくなるのが大きな特徴で、3割以下にとどまっている。
現時点で最も重視しているものを、人生のピークがまだ先だと考えている人ともう過ぎたと実感している人とで比較した結果では、M1・F1ともに「仕事」と「恋人・伴侶」が人生のピークがまだ先だと考えている人で多く存在した。仕事に対する意識の比較では、M1・F1ともに人生のピークがまだ先だと考えている人は全体的に仕事に対するモチベーションが高いことが分かった。
人生のピークを過ぎたと実感している人に比べて、ピークがまだ先だと考えている人は、「老後のため」や「漠然とした将来の不安から」貯金する人の割合が低く、反対に「レジャーのため」「旅行のため」などといった今を楽しむために貯金する人の割合が高かった。将来の展望は明るく、現在の生活を楽しむことに重きをおいている傾向と言える。
そのため、M1・F1ともにモノの購入にも積極的な姿勢が見られ、M1では自動車や、映像を見るデジタル家電に今後お金をかけたいという人が、ピークがまだ先だと考えている層に特に多く見られる。一方F1では、ブランドバッグや高級ジュエリーなどにお金をかけたいという人がピークがまだ先だと考えている層に特に多く見られた。
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