発売から1年以上が経過した現在でも、依然として入手が極めて困難な状況が続いている任天堂「Wii」。発売からこれだけの期間が過ぎたにもかかわらず、入荷の知らせを聞きつけた人々が夜を徹して店の前に並んでいるのが現状だ。
Nintendo of Americaの社長兼最高経営責任者(CEO)Reggie Fils-Aime氏は米国時間12月14日、電話会見を開き、品不足が続くWiiの現状について語った。
Fils-Aime氏はまず、Wiiの売れ行きは同社の予想を超えるものだったと説明。同氏によると、Wiiの発売開始以降、任天堂は同製品の生産台数を全世界で月100万台からほぼ倍の180万台に増産し、ワシントン州ノースベンドにある流通センターの従業員数を3倍に増やした。Fils-Aime氏は、今後さらに生産台数を増やすかどうかについて明言を避けたが、大量の在庫が存在するのでは、との見方については否定した。
「売れ行きが伸びる夏休み期間中に商品を眠らせておく余裕はわれわれには無い」とFils-Aime氏。「十分な数のWiiがあれば、私を含め誰もがハッピーになれる」
同氏は、来週にはすべての大手小売店でWiiを購入することができるようになるとの見通しを示した。だが、過去の経緯が示すように、「手にする」ことができるのは日曜や月曜の朝に開店前から店の前で並ぶことのできる人たちに限られる。クリスマスまで後2週間しかないことから、Wiiを購入できるようになるのはまだ先のようだ。
クリスマスにWiiを購入することができればそれが理想的だが、Fils-Aime氏はGameStopと提携し、2008年1月により多くの消費者にWiiを提供する計画を明らかにした。12月20、21日に品切れの場合でも、1月には購入することができる。
この2日間の間にGameStopでWiiを正規小売価格で予約すると、購入券が発行され、1月には確実に手にすることができる仕組みだ。購入券は在庫がある間のみ有効だが、Fils-Aime氏は、3000以上のGameStopの店舗が「膨大な数の在庫」を確保していると話す。Wiiの1月購入を目指し、人々が購入券を求めて店の前に並ぶことが予想される。21日には結果が出ていることだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」