ブランドデータバンクは12月3日、健康志向の人を中心に、WiiFitユーザー予測 のための分析レポートを作成、発表した。
レポートによると、興味・関心のあることを聞いた結果、「健康・医療」と回 答した人は6230人、年代別にみると高年齢層が全体的に高くなっているものの、20〜 30代でも2割いた。性別では、男性が60代以上で高いのに対し、女性は20代以上で高 くなっている。
また、所有するゲーム機について聞いたところ、プレイステーション2には及ば ないものの、7%の2192人が所有していることがわかった。年代別では男性が20〜40 代、女性は10代と30〜40代が中心ユーザーとなっている。
「健康・医療」に関心のある人と「Wii所有者」の差異を同社が所有するプロ ファイルから推測したところ、健康・医療に関心のある人はヨーグルトやサプリメン トといった健康関連の食品分野についての購入、摂取状況は全体的に高く、Wii所有 者と比較してもその差は大きいことが分かった。一方で健康・医療に関心のある人 は、Wii所有者よりもお菓子をたくさん摂取していることから、健康食品やヨーグル トによって相殺することで現状を維持するライトな意識の人が多いとしている。
また、健康・医療に関心のある人はゲームに対する関心は薄い。ただ「脳ト レ」や「やわらかあたま塾」など自己経験型ゲームについては関心を示している。一 方、Wii所有者はあらゆるタイプのゲームソフトで全体よりも高くなっている。
さらに、健康・医療に関心のある人はファッション誌よりも、ライフスタイル 誌を購読している割合が高いのに対し、Wii所有者はライフスタイル誌やファッショ ン誌ともに幅広く購読している。
一方、共通点として情報コンテンツに関しては健康・医療に関心のある人もWii 所有者ともに関心が高くなっている。情報コンテンツからのトレンドとして健康に対 する関心が喚起されているとすれば、「ライトな健康意識」も頷け、健康・医療に関 心のある人の中には健康をテーマにするWii Fitに興味津々な人も存在するとしてい る。
結論として「Wii Fitというソフトは、Wiiユーザーにとっても新しい提案であ り、また健康に関心を持っている人にとっても、ゲームという新たな提案として、市 場に登場することになった。しかしWii Fitには、健康に関心のある層がWiiという ハードを購入することの期待が大きいだろう。
ゲームというジャンルに違う形でのアプローチを進めているのがWiiであり、ゲームから離れてしまった人々の生活の中にWiiを持ち込むことこそが、任天堂が掲げる「Wiiのある生活」と考えられる。Wiiがもたらしているものは、今までにない動作や操作感を単純化したライトなシミュレーションの世界である。Wiiは実生活に密着した興味関心層に対して、手軽に始められるという役割を持ち、興味関心の意識の底上げを行うと同時に、あらゆる興味関心層のライトユーザーを取り込むことが、そのまま任天堂の考えるゲーム市場の拡大であるといえる」としている。
調査は2007年6月1〜26日、ネットマイルリサーチが実施したもの。有効回答数 は3万35人。
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