GMOインターネットは12月12日、同社代表取締役社長の熊谷正寿氏とヤフーを引受先とした第三者割当増資を実施することを発表した。
GMOインターネットが第三者割当増資を実施する背景には、連結子会社であったネットカードに対する56億3300万円の債権を特別損失として計上したことによる自己資本の毀損と、クレジット事業の撤退による懸念払拭、短期的な財務基盤の強化を図るという目的がある。
熊谷正寿は45億円相当の土地・建物を現物出資し、ヤフーは14億円を出資する。これによりヤフーが取得する株式は505万4152株で、発行済み株式の5%を保有することになる。GMOインターネットはこの増資により、2007年12月期の自己資本の毀損は回避されるとしている。
また同日、GMOインターネットとヤフーは中小企業向けのインターネット広告市場の新規開拓に向けた業務提携を行うことに合意した。両社は、中小企業向けのインターネット広告市場に大きな潜在マーケットがあると見ており、この分野の新規開拓にあたり双方の強みを活かした事業を展開する計画だ。広告商品の企画・開発や販売チャネルの拡大などを共同で進めていくという。
GMOインターネットとヤフーはこれまでにも、共同出資によるJWord設立や、オーバーチュアとの事業提携を行うなど、メディア事業および広告事業で協業している。
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