UPDATE Second Lifeを提供するLinden Labで、大きな騒動が起きそうな気配だ。
仮想世界ブログのMassivelyによると、Linden Labの最高技術責任者(CTO)で4番目の社員であるCory Ondrejka氏は、最高経営責任者(CEO)のPhilip Rosedale氏に解雇を言い渡されたという。
これはSecond Lifeにとって大きなニュースとなる。というのも、Ondrejka氏は初期からの社員であり、Linden Scripting Languageを作成、開発作業を担当してきた人物だからだ。
だが、Massivelyが米国時間12月11日に掲示した電子メールによると、Rosendale氏はOndrejka氏を調和不可能な意見の違いで解雇したようだ。この電子メールは、Rosendale氏がLinden Labの社員に宛てたものと思われる。
Rosedale氏の電子メールの本文は以下の通りだ。これは、Linden Labの社員と名乗る人物がMassivelyに提供したものだ。
「CoryがLLを辞めることになった。Coryは7年間勤務し、4番目の社員だ。だから、これは大きなニュースだ。Coryは社にとって重要な存在で、SLの大部分を設計し、たくさんの社員を雇い、文化に大きく貢献し、SLとLLに大きな発言力を持っていた。特に、Coryは『The Love Machine』開発を最初に構想し、スクリプト言語を単独で作成し、2001年にA&Oをやるように仕向けた人物だ。Coryを失うというのは、社にとって残念なことだ。さびしくなる。さらに残念なのは、彼の離職は私の意志だということだ」
「Lindenを今後、どのように運営していくかに関して、Coryと私の意見は異なっていた。この違いは、数カ月前から調和不可能になった。このようなテンションは、会社が小さいときにはやりすごせたし、テンションがあるからこそすばらしい仕事が実現したときもあった。だが現在、われわれは変化し、社として成長している。開発統括にあたって、これまでとは違う強みが必要だと私は感じている。今回の決断は、痛みを伴うものだが、LLとCoryの両方にとって正しいものだと強く信じている。もちろん、われわれの間の意見の違いについて詳細を説明するつもりはない。私があなたたちのリーダーである限り、あなたたちも私の決断を信じなければならない。今回もそうだ」
この状況が真実であるとすれば、これはかなり大きなニュースだ。Second Lifeを定期的に利用しているユーザーなら知っているように、Second Lifeには数年前から修正されていない技術的問題がたくさんある。これらの問題に対応しようとしているのが誰かは明らかではないが、CTOであるOndrejka氏は間違いなくなんらかの形で管理していたはずだ。
一方で、Rosendale氏もCEOとして明らかに、このような問題を監督していたはずだ。
現時点でわれわれにいえることは、Linden Labはちょっとした混乱状態にあり、混乱が収まるまではこの状態が続くだろうということだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果