楽天とビットワレットは12月10日、共同マーケティング分野における包括的業務提携について基本合意に達し、2008年8月にも「楽天スーパーポイント」と「Edy」を連携させたサービスを開始することを発表した。
両社提携のキーワードは「ネットとリアルの融合」。インターネット事業における楽天の資産と、「Edy」運営を通じてビットワレットが得たリアル経済における資産を連携させることで、双方の経済領域に更なる幅を持たせ、また相互の会員還流など新規ユーザ獲得にもつながると説明した。
第1弾サービスとなるのは、店舗などで電子マネー「Edy」を利用すると楽天の運営するポイントプログラム「楽天スーパーポイント」が付与されるというもの。サービス端末は携帯電話が想定されており、アプリケーションソフト「楽天アプリ」(仮称)をダウンロードすることで、「Edy」利用時に自動でポイントが貯まっていく仕組みとなる。
楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は、今回の提携について「楽天事業成功の大きな要因である『楽天スーパーポイント』の汎用性を大きく高めるもの」と評価。ビットワレット代表取締役社長の眞鍋マリオ氏も「これまでは利用促進のための場を確保することを心がけてきたが、いよいよ電子マネーならではの新サービスを投入する時期がきた」と新たな展開へ向けた意気込みを語った。
両者は今後、「ネットとリアルの融合」を更に進めるべく第2弾、第3弾の連携サービスを検討していく。
なお、両社間に資本提携などはなく、関係性をあくまで「包括的業務提携」にとどめていることから、今後、同業他社へと連携の幅を求めていく可能性があることを双方ともに示唆した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス