そもそもブログはだれが何のために書いているんだろう--消化局面が見えたブログ界 - (page 3)

文:Alex Iskold 翻訳校正:吉井美有2007年12月04日 08時00分

ビジネスと趣味のためのブログ

 Tyler Colman氏は政治学と経済学のPh.D.を持っており、Dr. Vinoという有名なワインブログを書いている。このブログは多くの賞を受賞しており、かなりの数の固定読者を持っている。このブログを少し読めば、これが好きでやっていることだと分かるだろう。それでも、広告はある。ワイナリーとワイン用品に関する広告が2つほどあり、1つはワインを探している人のためのもので、Amazonを検索できるようになっている。もちろん、Google AdWordsの広告も並んでいる。Tyler氏がこれらの広告から月に1万5000ドル以上稼いでいるとは考えにくい。では、なぜ彼はこのブログを書いているのだろうか。

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 多くの人と同じように、Tyler氏はチップを払うのは好きではないタイプだ。それがたった300ドルでも、子供のピアノ教室代にすることもできるだろうし、高価な趣味--例えばワイン蒐集--に使うこともできる。ビジネスと楽しみを合わせたブログというのは一般的で、特にそのブログが趣味に関するものである場合は良くあることだ。広告はウェブでは広く受け入れられており、ブログ読者はすぐにそれを受け入れるため、ブロガーは広告を加えることで失うものはない。もしそれがそんなに大きな収入を上げないとしてもだ。

意志的動機のあるブログ

 多くのブロガーにとっては金銭が主な動機だが、ブログがまったくお金にならなくても気にしないブロガーの方がむしろ多い。彼らは大義をもってブログを書いている。ここでは、宗教と政治という2つの信条について調べてみた。Technoratiのグラフを使って、「Christianity」(キリスト教)と「Islam」(イスラム教)、「Democrats」(民主党)と「Republicans」(共和党)を比較した。

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 上のグラフからいくつかの結論を導ける。第1に、イスラム教に関するブログの方がキリスト教よりも多い。第2に、民主党はブログでは共和党よりも多く話題になっている。そして最後に、少なくともブログに関しては、政治に熱心な人の方が宗教に熱心な人よりも多いようだ。しかし、政治と宗教は熱心にブログを書く人がいる話題のうちの2つに過ぎない。他にも、教育、スポーツ、非営利活動、環境問題などさまざまな話題がある。

個人ブログ

 収入のためのブログや大義のためのブログは、ブログ界の一部分に過ぎない。ロングテール部分はほとんど自己表現のためのブログで占められている。大多数の人は、友人や家族と連絡を取り合うためにブログを始めている。この流行の一例はSix Apartの最新プラットフォームVoxで、これは特に家族や友人との繋がりのためのブログ用に設計されている。

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 Voxが重要なのは、これがコミュニティにまつわるブログの価値を理解しているからだ。このプラットフォームは、友達や家族のブログを追いかけるのが難しいという問題に対応するものだ。この問題により、ロングテール部分にあるこうしたブログの大部分は活気を欠いている。RSSリーダーは依然として幅広く使われているとは言えず、多くの人にとってブログが更新されているかどうかを知る方法は、それをブックマークに入れておき、時々チェックすることだけだ。当然ながら、これは数が多くなると対応できず、これが古いプラットフォームがあまり人を結びつけられない理由だ。

 この問題を理解している企業はSix Apartだけではない。ある意味では、MySpaceや最近ではFacebookなどの一般的なソーシャルネットワークも、この問題に対応している。どちらもソーシャルネットワーキングプラットフォームに何らかの形のブログ機能を加えており、更新情報をユーザーのプロファイルと繋げることによって、ユーザーが友人たちと繋がるようにしている。この緊密な統合は、マイクロブログの急速な台頭と相まって、少なくともロングテールに対してはかなりの変化を引き起こしている。従来のブログとマイクロブログ、そしてソーシャルネットワークの間の競争についてはまた別の記事で論じるが、ここではもう一つの種類のブログについて見てみよう。スパムブログだ。

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