「(PEZが)たとえオーストリア発であっても、まさに米国という感じがする」と、夫のTom Savioさんは答えた。「何の変哲もないキャンディがオーストリアで誕生し、それがeBayに至った歴史は、実に驚くべきものだと思う」
筆者はとにかく、Doss氏が一部のPEZディスペンサーに支払ったという値段に驚いた。Doss氏は、1974年ごろのシンプルなパイナップルの頭付きディスペンサーを3000ドルで手に入れ、全種類を制覇したという。
実のところ、一部の貴重なディスペンサーは、同博物館が大切にしている巨大なPEZの看板よりはるかに高額だ、と同氏は話す。この看板は、もともとPez Candyのウィーン本社の外に掛けられていたものだ。
Doss氏の説明によると、この看板は、Pez Candyが最近本社を移転した際、eBayに出品されることになったという。同氏は1500ドルでその看板を落札し、博物館に飾ることにした。
「それ以上の額をPEZディスペンサー1個に払ったこともある」と、Doss氏は話す。
Doss氏の説明によると、Pez Candyはこのところ、60日ごとにおよそ4種類の新しいディスペンサーを売り出しているという。大半は映画とのタイアップ品で、その多くは映画が封切りになるずっと前に市場に出回る。
特に、Walt Disneyとの結び付きは強固だ。
もちろん、こうしたことはすべて、非常に多くの人がPEZディスペンサーに対して抱く、強い本能的反応によって説明される。来館者のSavio夫妻のように、たいていの人は、どれか特定のディスペンサーを一生覚えていられるのだ。
たくさんのキャンディとそれを取り出す容器に関するものしかない博物館に、あらゆる年齢層の人が訪れるのもそのためだ、とDoss氏は話す。
「祖父母や両親は、自分がともに育ったPEZを見たいと考えるし、子供は(キャンディを食べるために)新しいPEZを手に入れたいのだ。PEZにはあらゆる世代に訴えるものがある」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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