AppleとBurst.comの間で争われていたインターネットの動画配信技術をめぐる特許訴訟で、AppleがBurst.comに対し1000万ドルの損害賠償を支払うことで両社が合意した。
2006年4月、Burst.comは同社が特許を持つ技術を許可なく「iPod」「iTunes」「Quick Time」などの製品で使用しているとしてAppleを提訴。問題となっているのは、Burstの提供するソフトウェアに搭載されている「Faster-Than-Real-Time」ビデオという機能。Faster-Than-Real-Timeというと、鑑賞するのが大変ではとも思えるが、30分のテレビ番組をそれより短い時間でダウンロードすることができる速さを強調するために命名された。
Microsoftは2005年、Burstに対し同じ技術の特許使用料として6000万ドルを支払っている。今回の合意に基づき、Appleはデジタルビデオレコーダー(DVR)関連を除くBurstのすべての特許、および申請段階にある一部のDVR分野の特許の使用許諾を得た。また、Burst側はこれらの特許に関して今後Appleに対し訴訟を起こさないことについて同意した。
Burstは、今回の和解ですべてが解決したわけではないとしている。今回の合意を受けて報道各社に向けて発表した声明で「Burstは今後も使用許諾を必要とする企業を募り、調査を行い、利益を見込める技術については絶えず追求していく方針である」としている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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