Internet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)は米国時間11月14日、ブラジルのリオデジャネイロで開催のInternet Governance Forumで、国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)の作成と同ドメインの現地語化の迅速化を図ると発表した。
ICANNは、インターネットのドメイン名システム(DNS)を管理する世界的な非営利団体。そのICANNが、ccTLD(ラテン文字、つまりアルファベットが使用されていないドメイン)をできるだけ早く提供する運動を開始した。同運動の推進にあたり、ICANNはccTLDの発行に関する同団体の政策立案機関であるCountry-Code Names Supporting Organization(ccNSO)の協力を得る。
ccNSOのChris Disspain会長は、「これまで、国際化ドメイン名(IDN)の開発に多大な努力がなされてきた。現在、IDNの影響に対する技術的評価がなされており(中略)こうしている間にも評価は進んでいる」と語った。
「次の段階は、各国言語の文字で構成される新しいトップレベルドメインの開発を監督するための政策作りだ」(Disspain氏)
ICANNの理事会は、11月に入ってからロサンゼルスで開催された会議で、IDNに関する作業部会の設立を承認した。
「(ccTLD発行)プロセスの迅速化の背後にある目的は、各地域の識別をccTLDとして現在実際に使用されている現地語で表す方法をなるべく早く見出すことにある」(Disspain氏)
Disspain氏はさらに続けて、同プロセスの当面の目標は、まず「最も必要としている地域」にccTLDを定着させ、IDNの完全実施に向けた長期計画への不要な負担を回避することにあると語った。
「この迅速化プロセスは、このプロジェクトに参加し、自国のインターネット上で使用されている現地語で自分の名前を入れたいと願う人々の協力によって促進される」(Disspain氏)
今回の発表が行われるおよそ1カ月前、ICANNは現会長で「インターネットの父」として知られるVint Cerf氏の後任として、ニュージーランドの弁護士のPeter Dengate Thrush氏を選任した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ
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