「韓国人は携帯電話に付いたカメラの活用度合が世界で最も高い。さらに、携帯電話の音楽再生機能も、利用度は世界3位」。
世界的なマーケティング、広告代理企業であるUniversal Mccannの調査により明らかになった結果だ。Universal Mccannは、欧州やアジアなど、21カ国における16〜54歳の携帯電話ユーザー約500人ずつに対しオンラインアンケートを行った。
いまや携帯電話にカメラや音楽といった機能がつくのは当たり前になっている。もちろん韓国でも、それは同様だ。最近は、HSDPAなど高速な通信規格が普及しているので、それを活かせるマルチメディアサービスが増え、利用機会も増している。
とくに韓国人は写真や音楽機能が大好き。韓国の人が携帯電話のインターネットサービスで、最も多く利用するのは音楽である。また以前、当コラムで紹介したように、待ち受け画面に自分や家族などの顔を設定する韓国の人たちの特性を見れば、カメラ機能の利用度が世界1位になるのも、うなずける結果だ。
音楽の場合、韓国は大変早い時期から携帯電話専用の音楽配信サービスを行い、市場に定着させてきたことも、利用度合が高い理由の1つであろう。2004年末にLG Telecomが音楽配信サービスを正式に開始したのが最初。その後、SK TelecomやKTFなどが後に続いた。いずれも4500〜5000ウォン/月で、音楽がダウンロード/ストリーミングし放題なので、安い方といえる。
携帯電話事業者たちが音楽サービスを開始した当時は、韓国におけるほとんどの音楽サービスはDRMを適用せず、無料でダウンロードし放題のメニューを提供していた。そのためユーザーにも「音楽は無料」という認識が少なからず定着しており、携帯電話事業者たちの有料サービスが受け入れられるかという懸念もあった。だからこそ現状を変えるため、携帯電話事業者たちは必死に宣伝や教育、コンテンツや料金制度の整備を行い、少しずつユーザーの意識を変えてきたのだ。
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