「Goldmail」はナレーション付きのスライドショーを作成するための新サービスである。他にもマルチメディアプレゼンテーション製品を見てきたが、これほど見事に簡単なものは見たことがない。素晴らしいツールである。Goldmailの最高経営責任者であるGuy Longworth氏は、記者に伝えるものとしては最悪の宣伝文句で製品を紹介してきたにもかかわらず、そう言わせてもらう。その宣伝文句とは「テキストには精彩がない」というものだった。これには参ったが。
Goldmailでトーキー映画を作るには、まず自分のハードディスクから画像グラブを使うか、Goldmailでテキストスライドを作成することにより、自分の画像を取り込む。画像を好きな順序に並び替える。次に「Record」をクリックし、話をしながら、ショーを進めるために「next slide」ボタンをクリックする(自分のPCからのオーディオファイルを使用することもできる)。Goldmailはトランジション点を記録する。これまで利用したことがあるどの製品よりも、自然なオーサリング環境である。
プレゼンテーションを作成した後は、それを電子メールで送信する、リンクを作成する、あるいは組み込むというオプションが与えられる。このアプリケーションが、電子メールクライアントまたはブロギングツールであるようには見せかけずに、すでに使っているツールとともに作業するのに必要な機能だけを提供しているという点が好ましい。
ただしこれは華やかなものではない。トランジションを制御する機能はない。音楽トラックをオーバレイすることはできない。ショーのなかに、動画を組み込んだり録画したりすることはできない。バックトラックしてオーディオトラックを誤って削除するのも実に簡単だ。しかし家族と共有したい写真やビジネスまたは学術的なプレゼン用のスライドからスライドショーを作成するには、本製品の右に出るものはない。
ひとつ大きな弱点がある:Goldmailのオーサリングプラットフォームはダウンロードが必要なソフトウェアである。Macバージョンが存在しない。同社のチームは誰にでもオープンなWeb 2.0バージョンに取り組んでいるところだが、まだ登場に至っていない。
Goldmailの消費者バージョンは無料であり、自分のプレゼンを無制限に閲覧することができる。しかし全てのメッセージが広告で終わる。月額9.95ドルのプロフェッショナル版もあり、これは広告なしでトラッキングも提供するため、誰がいつ自分のメッセージを閲覧したがわかる。
Longworth氏は、 心の琴線に触れるような宣伝を送り出したいという非利益団体やその他の会社に Goldmailを売り込むことですでに成功しているという。そのような場合、たしかにメッセージ付きのスライドショーのほうが多くのテキストよりも優れた能力を発揮するというのは私も認める。
Goldmailのサイトはすでに開始しており、同社は米国時間11月12日に大々的な発表をすると予期される。
こちらも参照されたい:「Vizzvox」と「VoiceThread(レビュー)」。
以下にGoldmailのプレゼンテーションを組み込んでみた:
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
トラディショナルからモダンへ進化するBI
未来への挑戦の成功はデータとともにある
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境